ベルリンを拠点に活動する3組のアーティスト、シュミットタカハシルーディガー・シュレーマー小川直子による展覧会が、京都・ ソーシャル・キッチンにて11月10日から行われる。

3組のアーティストは、それぞれは異なるバックグラウンドを持ちつつ、ファイン・アートと工芸/デザイン、デジタル・テクニックとフィジカル・オブジェクト、それぞれの境界を跨ぐ制作活動をしている。本展では、それぞれの自由な着想からファッションを志向しながらも、ネットワークを駆使して新たな価値を創出することにフォーカスしている。

当展覧会では会場を開かれたコミュニケーションの場として設計し、観客は作品を享受するだけでなく、常駐する展覧会ガイド(アーティスト、キュレーター等)と共に能動的に体験できるような試みが行われる。
具体的には、シュミットタカハシはアーカイブへの参加、シュレーマーは編み物のプロジェクトへの参加、小川直子はJewelry Hunting(身の周りに存在する偶然の美を発見し、それをジュエリーとして身にまとうプロジェクト)への参加等が予定されている。

コミュニケーションを通じて、作品の表面の美しさや手仕事の向こう側にある、アーティスト本来のアイデアやメッセージを実際に体感してほしい。同時に、彼らの作品が発生し享受される自由な都市の気質、いわばベルリンのアートシーンの一片をぜひ、京都で体験して頂きたい。

Information

network + _______
http://www.network-plus.info/

[会期] 2011年11月10日(木) – 11月20日(日)※定休:月、火
[URL] http://www.network-plus.info/
[参加アーティスト]
シュミットタカハシ
ルーディガー・シュレーマー
小川直子

[関連イベント日程]
1. アーティストトーク
|日時:11月12日 (土) 18:00-
|参加費:500円(1ドリンク付き)

2. ルーディガー・シュレーマーによる エクスペリメンタルニッティング(実験的編物)・ワークショップ
|日時:11月13日 (日)
13:00 -
|参加費:1000円(1ドリンク付き)

3. モーマス / momus コンサート
|日時:11月20日 (日) 19:00 -
|参加費:2000円(1ドリンク付き)
モーマス(Momus)
ミュージシャン/アーティスト/ライタースコットランド、ペイズリー出身アーティスト・ネームはギリシア神話に登場するあざけりの神Momusに由来する。The Happy Family結成後1986年ソロ活動に転向、él、creation等からアルバムを発表。ロンドン、パリ、ニューヨーク、東京、ベルリンなどを転々とし、現在は大阪に拠点を置く。日本ではフリッパーズ・ギターのコンピレーションアルバム参加をはじめカヒミ・カリィや猫沢エミ等とコラボレーションし、渋谷系としてカテゴライズされることもある。一方でWired magazineや Vice Magazine、Design Observerなどにカルチャー系の文章を執筆。当展覧会で紹介するルーディガー・シュレイマー、小川直子についてNY Times Blogに寄稿した。http://imomus.com/

http://imomus.livejournal.com/
http://mrstsk.tumblr.com/

[お問合せ] kontakt@network-plus.info
[主催] network+実行委員会

[共催] hanare project

[後援] ドイツ文化センター

[認定] 日独交流150周年


Profile

Schmidttakahashi / シュミットタカハシ
オイギーネ・シュミットと高橋真理子によるファッション・レーベル。2009年よりベルリンを拠点に活動中。同年マート・シュタム賞受賞。身体とアイデンティティをテーマにしたコンセプチュアルなアプローチが評価される。
http://www.schmidttakahashi.de/

Rudiger Schlomer / ルーディガー・シュレーマー
1978年生まれ。ベルリン及びチューリッヒを拠点に活動中。グラフィック、サウンド、ニッティング等多岐に渡るフィールドで様々なプロジェクトを行う。サポーターマフラー・リミックス・プロジェクトschalalala!は、ヨーロッパ各地の展覧会に招待される。
http://www.stromgasse.de/

Naoko Ogawa / 小川直子
1979年生まれ。2007年よりベルリンを拠点にジュエリーを用いた制作活動を開始する。装身という概念を問い直し、人・服・ジュエリーの相互関係に着目。アートとしての表現を追求し、ヨーロッパを中心に美術館、ギャラリー等で精力的に作品を発表する。
http://www.naokoogawa.com/