1981年生まれの若手彫刻家である鈴木基真による個展「World is yours」 がTakuro Someya Contemporary Art(TSCA)にて2月27日から開催される。
鈴木は2004年に武蔵野美術大学卒業。風景を手作業で掘り起こしていく彼の制作スタイルは、現実味のなかった世界の一部を現実の物へと変容させるプロセスにも見てとれる。2006年には宇川直宏、森村泰昌らが審査員を勤めたジーンズファクトリーアートワードにて準グランプリを受賞。2007年には第11回岡本太郎現代美術大賞展入選。静かだが唯一無二のスタイルが注目を集めた。
彼が扱う題材は、私たちが日常にあるものだと理解していながら、実際は感覚ででしか理解していないものである。今回出展される作品では、沢山の木箱、何かの看板、どこかで見たような、知っているような知らない景色の一部を構成、再構築していく。