10日間にわたり東京都写真美術館全館を使って、展示、上映、ライブ・イベント、講演、トークセッションなどを複合的に行うアートと映像の祭典『恵比寿映像祭』が昨年に続き、今年も開催される。
恵比寿映像祭立ち上げの理念でもある第1回の総合テーマ「オルタナティヴ・ヴィジョンズ」を、基本姿勢として引き継ぎながら、今回は、全体をひとつに紡ぐキーワードとして、「歌(うた)」を取り上げている。日本語の「うた」という言葉が持つ複数の意味(「唄」、「詩」、「謡」、「詞」)と、映像表現の多様性。そこにある多くの共通点に着目し、さまざまな映像について思案する。
10日間のフェスティバル期間中は、国際色豊かで本格的なアート×映像作品の展示を無料で楽しむことができる。そして、今年は新たにオフサイト展示として美術館を飛び出し、恵比寿ガーデンプレイス「センター広場」や渋谷街頭大型ヴィジョンで作品の展示を行う。
さらに、展覧会を構成する重要な要素であるオフィシャルウェブサイトでは、会期終了後も「エッセイ」「トピックス」「対談」「映像をめぐる言葉」「ラウンドテーブル」という5つの柱で、 映像をテーマとした議論を続け、恵比寿映像祭をきっかけにつながるネットワークを繋いでいく。