京都市東山のギャラリー「SferaExhibition」にて、書家の宮村弦によるエキシビジョン「image langue(イメージラング) ‐未解文字の蠱惑‐」が開催される。ディレクションを担当するのは世界的に活躍するデザイナー、川上俊(artless)。
戦後より、文字の造形性や意味性との関わり合いに大きな混沌を抱え込んだ現代書に言及すべく、宮村弦は本展覧会において「イメージラング」というテーマを設定し、墨象作品からなる「読む抽象」という体験を提案する。そして、書に対する美意識を大胆に解釈し提示するため、グラフィックワークのために開発された「ピクトリコ・アートペーパー」を用いた書をグラフィックアートとして展開する。
川上俊のデザインには余白や間といった日本美に見られる要素が多く、書美に共通する点が非常に多い。洗練されたデザイン演出によってしつらえられた宮村弦の墨象アートプロジェクトに是非期待したい。
また、東京ミッドタウンSferaShop Tokyoにてエクステンション展示を同時開催。両会場では、書とコラボレートした川上俊の新作「2010」「ballon as vase」も展示される。