国際メディア研究財団に所属するメディア・アーティスト、江渡 浩一郎による著書『パターン、Wiki、XP ~ 時を超えた創造の原則』が刊行され、反響を呼んでいる。
江渡 浩一郎は90年代からネットワークを駆使した作品を発表し、97年にはアルス・エレクトロニカ.net部門にて大賞を受賞。また、坂本龍一、岩井俊雄とのインターネットを使った参加型パフォーマンス作品は、当時大きな話題となった。
一方、江渡はメーリングリストとWikiを組み合わせたコミュニケーションシステム『qwikWeb』の作者であり、Wikiの起源を調べていった結果、この本を執筆するに至ったという。
プログラマーの間では"定石"とされている「デザイン・パターン」と、その概念から生まれたソフトウェア開発手法「XP (エクストリームプログラミング)」、そして「wiki」にはどれも一つの思想、建築家クリストファー・アレグザンダーの「パターンランゲージ」が背後にあり、それは、アレグザンダーの普遍的な美を追求する思想であった。その驚きを伝えたい思いで、筆者は本書を書き上げた。
現在では当たり前になっているwikiや、プログラミング手法、その背景にある1人の偉大な建築家の小史を紐解きながら、美の根源を探求する一冊。
パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則posted with amazlet at 09.07.28江渡 浩一郎
技術評論社
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