アートディレクター浅葉克己の個展が7月8日(水)より、神奈川県民ホールギャラリー(横浜)にて開催される。浅葉克己は1940年、神奈川県に生まれ、ライトパブリシティを経て、75年に浅葉克己デザイン室を設立。サントリー、西武百貨店、ミサワホーム等数々の広告を手がける。東京TDC理事長であり、AGI(国際グラフィック連盟)会員、東京造形大学・京都精華大学客員教授なども勤める、今も尚現役で活躍するデザイナー/アートディレクターである。
また、浅葉はこれまで世界各国250以上のまちや地域を訪れ多くの人々と交流しながら、生活に欠かせない様々な「文字」を調査し、90年以降、中国の少数民族納西(なし)族が伝えるトンパ文字を探求し、近年はこの文字を使用したポスター等、多様な媒体を制作していることで知られている。
展覧会では、トンパ文字を使用したグラフィックスや、浅葉自身が撮影したパノラマ写真、これまでに広告制作をともにした坂田栄一郎、十文字美信などの写真の他、ライフワークとするスポーツ卓球に焦点をあて、卓球台にライブ・エレクトロニクスの加工を施し球が台上に接触すると不思議な音を発する実験的作品の展示や、その卓球台を使用したパフォーマンスの上演も予定している。