フォトグラファー米田樹央による個展がGALLERY SPEAK FORにて間もなく開催される。
おもにファッション誌や音楽誌、ファッションカタログなどで撮影を手がけている米田は、クリアな画面構成と美しい色彩表現を伴ったファッション写真で定評を得ている。空々しいモード感よりはリアリティを大切にしながらも、柔らかい光で被写体を優美に包む洗練された手つき、時に女性的なほどナイーブに構築された微かなハピネスさが彼の写真の魅力になっている。
今回、初となる個展では今年3月に訪れたキューバの写真を中心に近作プリント約40点を発表予定。展覧会タイトルの「FIFTY」はキューバ革命50周年の今年を指しているのみならず、米田がこだわって愛用する、人の視野に最も近いフレーミングを実現する「50ミリ」レンズをも表している。
さらに、2009春夏シーズンに「チェ・ゲバラ」をテーマに自身のコレクションを展開したファッションデザイナー小村和久が、米田の写真に共感し、同展覧会のためにインスタレーションを制作、発表する。