現在、原美術館にて開催されている展覧会「ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開」は、美術評論家/キュレーターである松井みどりによって選出された、若い世代のアーティスト14組によるドローイング、絵画、映像によって構成される展覧会である。
同展タイトルにある「マイクロポップ」とは、松井みどりが提唱する造語であり、イメージや情報の断片をかけ合わせ、新たな用途や文脈を与え、新しい表現やコミュニケーションの場をつくる芸術表現を意味する。水戸芸術館現代美術センターにて2007年に開催された展覧会「夏への扉―マイクロポップの時代」(松井みどり氏、森司氏の共同企画)の考え方を引継ぎながら今回は、それをより人間的で身体的な方向に展開している、今日の日本の現代美術表現にスポットを当て紹介する。
尚、本展覧会は国際交流基金が日本の現代美術の新世代を国際舞台に紹介する目的で企画したものであり、今秋からの海外巡回に先立って、原美術館にて国内披露している。会期は7月20日まで。
※Photo - 落合多武 「drawing for cat slide」 2007年 / 紙に色鉛筆、鉛筆 / 152×223.7cm ©Tam Ochiai Courtesy:Tomio Koyama Gallery