アートに対する凝り固まった既成概念を大きく揺るがし続ける気鋭のコンセプチュアルアーティスト、マーティン・クリード(1968年生まれ、ロンドン在住) による、アジア初となるソロエキシビジョンが広島市現代美術館にて間もなく開催される。
マーティン・クリードは、1990年代初頭に活動をはじめ、日常とアートが境なく続いていることを、時にユーモラスに、またラディカルなほどシンプルな形体や手法によって表現してきた。2001年には、部屋の照明が一定の間隔で明滅する作品「Work No. 227」がターナー賞を受賞し、その活動は国際的に大きな注目を浴びている。
クリードは、身のまわりにあるものに触発され、音や光といった形のないものさえも素材とし、絵画、ドローイング、立体、映像、サウンド・インスタレーションなど、多様な形態で作品を発表してきた。
今回の個展では、代表作から広島市現代美術館のための新作、日本初演となる交響楽団による作品演奏まで、包括的かつ野心的に紹介する。