日用品や家電を改造し組み合わせ、光や音、動きを伴う装置を用いて空間を変容させる美術家、梅田哲也の個展がOta Fine Artsにて4月25日よりスタートする。
梅田哲也は現在、大阪、東京を拠点にその他国内各地、海外においても精力的に活動している、注目の若手作家である。これまでに参加した展覧会は、「門」(ARCUS、2008年)を始め、「クリテリオム」(水戸芸術館、2008年)や「Extended Senses」(NTT Inter Communication Center、2008年)など。
表現の形態は空間インスタレーションを中心に、ライブパフォーマンスなど多岐にわたる。今年1月に開催されたアートアットアグネスでの展示では、最小限の機材によってホテルの一室を見事に変質させた。作品は毎回、空間の特性を十分に吟味し、状況や環境と対話することで、即興的に作り上げられる。そのサイトスペシフィックな作品は、独特な存在感を放ち観るものを引きこんでいく。
今回の個展では、梅田の視点にもとづく、無秩序から秩序へ、あるいは秩序から無秩序へと向かう数々の「できごと」を展示する。また、展覧会オープニング当日4月25日には、19時より作家によるパフォーマンスが予定されている。