現在、原美術館にてジム・ランビーの個展が開催されている。日本での大規模な個展は2006年、ミヅマ・アート・ギャラリーでの展覧会以来となる。
ジム・ランビーによって創り出されるインスタレーション空間は、床一面に規則正しいテーピングを施すことで生まれる幾何学的パターンによって空間を大胆に変容させ、人々に新たな視覚体験をもたらす。
2003年のヴェネチア・ビエンナーレでスコットランド館の代表となり、 2005年にはターナー賞にノミネートされるなど、今や英国を代表するアーティストのひとりとして活躍中のジム・ランビー。本展のタイトルである「アンノウン・プレジャーズ」はジョイ・ディヴィジョンのアルバムタイトルでもあり、彼の創作活動は音楽から多くのインスピレーションを受けてるといえる。会場に足を運べば、音楽を聞くような新たな視覚体験「アンノウン・プレジャーズ（未知の快楽）」に遭遇することになるだろう。