Home > Topics > Exhibition

飯田竜太 「ewiges equivalent -永遠なる同等物-」

November 5, 2008 4:10 PM
飯田竜太 「ewiges equivalent -永遠なる同等物-」

「情報としての意味と物体としての意味を持ったモノ。
行為が直接的な欲望につながるモノ。
身近にあり、誰もが手にするもの。
それが物体として選んだ本でした。」

飯田竜太の個展「ewiges equivalent ―永遠なる同等物―」が柏にあるTSCA (Takuro Someya Contemporary Art)にて11月8日より開催される。

飯田は、日常にある紙や本をマテリアルとして用い、彫刻などの手法で作品を制作する作家である。本の持つ雰囲気、厚みといった資質や、「開いて読む」という普遍にも思える行為から、文字や文を解き放つ飯田のアプローチは、「本」や「文字本来の持つ情報」に対する私たちの既成概念を根底から変えてしまう。

今回の個展で飯田は、自己破壊のエネルギーであり、自己を確定し認識するという概念「Destroudo-デストルドー / 脆弱な自己境界」を起点とし、ミニマルな作品を通して「共通の理解の中の認識の差」を浮き彫りにする。
死へと向かって生きる、生命をもつ存在の宿命であるこの自己破壊のエネルギーそのものを、美しい時間と行為との足跡として具現化する飯田竜太の新たなる試みに、期待したい。

081105_iida01.jpg

081105_iida02.jpg

 


PAGETOP