赤坂サカスエリアを中心に、神社、料亭跡、旧小学校など、赤坂の街を展覧会場にして、国内外で活躍する現代美術作家約20組を集めた大規模な展覧会『Akasaka Art Flower 2008』が 9月10日から開催される。この展覧会は絵画から立体、映像、インスタレーションなど実に幅広いジャンルの作品で構成され、出品作家もベテラン作家から新進気鋭の若手、ストリートアーティストまで実に多様な顔ぶれである。
通常アート作品は、外界から切り離された美術館やギャラリーといったスペースで鑑賞されるものだが、それらを日常空間の中で展開させることにより、今まで見えなかった「場」の魅力や、気づかなかった「世界」を見る契機をもたらすことがこの展覧会の意図だ。アートの力を街中で活かしていくために、参加アーティストたちにはその会場の特質に合わせて作品を制作するよう依頼しているとのこと。
テレビ局、行政、商店街、企業等と協働して開催され、「アート」と社会の新たな関係性を探る実験的な試みである『Akasaka Art Flower 2008』、会場には多種多様な芸術の「花」が咲くことだろう。
雨宮庸介
《knowledge (translated)》2007
oil on non foaming urethane foam, wood
9x9x6.5cm
小沢剛
《あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き》2006
展示風景:「第5回アジア・パシフィック・トリエンナーレ」クイーンズランド・アート・ギャラリー、ブリスベン
《クサマトリックス ー 草間彌生展》2004
札幌芸術の森美術館での展示
写真提供:草間彌生スタジオ
《A girl and windows 女の子と窓》2007
Acrylic and origami on canvas
194 x 163cm