人類学、科学、デザイン、建築、アート、音楽、農業…多様な分野の最前線から現代を生き抜く知恵を集め、学ぶ場として立ち上がったプロジェクト「Knowledge Garden
ナレッジ・ガーデン」。有限会社エピファニー ワークスと公益財団法人日本デザイン振興会との共催で、デザインハブ(東京ミッドタウン内)を拠点にレクチャーやWSなどを開催している。

その第3回目「ソーシャルブレインズ – 関係性の中での脳機能」が10月15日に開催される。

今回は、「社会脳」という脳の各部位が特定の機能を司るとする従来の「マッピング」手法とは異なる、複合的に働く脳の機能についての研究をされている藤井直敬氏と、観客を作品の中に巻き込み、次第に観客自身も作品の一部へ取り込まれていくステージを作り上げるアート・パフォーマンスグループ「GRINDER-MAN」代表のタグチヒトシ氏を講師に迎え行われる。
また、当日はGRINDER-MANによるライブ・パフォーマンスも体験できる。

ナレッジ・ガーデンでは、「ソーシャル」ということを基本テーマの一つとし、これから私たちがどのように社会と関わり、どんな社会を作っていくのかについて考察しており、今回はそのテーマに「脳科学」と「身体パフォーマンス」の視点からアプローチする。

いつもとは違った視点で「ソーシャル」について考える機会となりそうだ。

Information

ナレッジ・ガーデンvol.3 「 ソーシャルブレインズ-関係性の中での脳機能」
http://www.epiphanyworks.net/first.html

2011年10月15日(土)
開場:13:30 レクチャー+パフォーマンス:14:00~16:30
会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター 
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F 東京ミッドタウン・デザインハブ内
参加費:2,000円(ドリンク付)
定員:70名

講師:
藤井直敬 ((独)理化学研究所脳科学総合研究センター)
タグチヒトシ (GRINDER-MAN代表)

パフォーマンス出演:
GRINDER-MAN

お申込み方法:[メール&FAX]
お名前(複数の場合は代表者)、所属先、連絡先電話番号、参加ご希望人数、メールアドレスを明記の上、エピファニーワークスまでお送り下さい。
メールアドレス:info@epiphanyworks.net FAX:03-3448-0745
*先着順にて受付。定員に達し次第、締切りとさせていただきます。
*参加費は当日会場にて申し受けます(領収書発行可)。
お問合せ:エピファニーワークス TEL.03-3448-0745 info@epiphanyworks.net
主催:エピファニーワークス
共催:公益財団法人日本デザイン振興会

Profile

藤井直敬(ふじいなおたか)
(独)理化学研究所脳科学総合研究センター
1965年広島県生まれ。東北大学医学部卒業。同大医学部眼科教室にて初期研修後、 同大大学院に入学、1997年博士号取得。1998年よりMITにて研究員。2004年帰国。理 化学研究所脳科学総合研究センター象徴概念発達研究チームを経て現職。主要研究 テーマは、コミュニケーションと社会脳の神経機構の解明。著書に『つながる脳』(NTT 出版、毎日出版文化賞)、『予想脳』(岩波科学ライブラリー)、『脳研究の最前線』(共著 、講談社ブルーバックス)がある。
http://www.brain.riken.jp/jp/n_fujii.html


タグチヒトシ GRINDER-MAN代表
1973年横浜生まれ、筑波大学芸術専門学群総合造形卒業。グラインダーマンの作 ・演出から楽曲制作や映像等のデレクションまで、幅広い舞台意匠にこだわりを持 つ。そこにはモノや映像、音といった要素を人間が規格化される要因と捉え、それ らに収まりきらない「ヒトのゆらぎ」の体現を指向する。2008年には自身が代表取締役をつとめる株式会社イッカクを設立。芸術とデザインの垣根を超える活動を展開している。




GRINDER-MAN(グラインダーマン)
現代美術を出発点に演者と観客の相互作用を空間化するアートパフォーマンスグ ループ。デザインされた人類、あるいは生きるためのルールを自ら課したヒトとして 、ゴーヘッド・パラレル(立方体のハコ)を装着する。頭部を隠蔽することで生じる匿 名性は、演者と観客の境界線を明確にし、両者が共鳴し合う共同体への足がかりと して機能する。1997年身体に装着した鋼鉄をグラインダーで削り火花を飛ばすパフ ォーマンスでTV番組に出演。以降国内外の劇場や美術館にて立体造型・映像・音楽 を融合した身体表現を展開する。2005年からは「群と個」をテーマに「MUSTANG」シ リーズを開始。正面が取り払われた舞台空間を観客は移動しながら観覧し、強い身 体性を備えた演者の直接的なアクションが観客の肉体、精神へと直接揺さぶる感覚 を提示する。2009年8月に劇場では5年ぶりとなる「MUSTANG MONO」を発表。「無 機質な時空に生気と呼気」と評され、次作に関心を集めている。(石井達朗氏劇場/ 2009年8月朝日新聞)。2011年2月には神戸アートビレッジセンターにてシリーズ最 新作「MUSTANG Colors」を上演。2011年3月には金沢21世紀美術館にて少人数体 験型の新作パフォーマンス「SONAR」を発表している。