ダミアン・ハースト作品の切り売りやマルウェアに感染したパソコンが1億円以上で落札されるなどヴァイラル・プロジェクトを展開する『MSCHF』
ダミアン・ハーストの有名なドット作品を30,000ドル程で購入し、88個の丸を手で切り抜いて1つ480ドル(切り抜いた枠側はオークション)で販売しているSevered Spots。
もうすでに88個分は売り切れていて、枠は12万ドルの値をつけている。たまたま知ったこのプロジェクト。どこかのギャラリーがやってるのかな?と主催を調べているとMSCHFというところがやっているらしい。
いままで知らなかったのだが、ニューヨーク、ブルックリンを拠点にしているスタジオのようで、2週間毎日ヴァイラル性の高いプロジェクトをリリースし続けている。
昨年5月にリリースされている第一弾は、過去に多くの金融損害をだした6種類のマルウェアに感染していているPCという作品をリリースし、1億円超で落札で落札され話題に。

参考記事:
https://gigazine.net/news/20190526-laptop-six-world-most-dangerous-viruses/
https://www.theverge.com/2019/5/25/18638308/laptop-viruses-malware-auction-persistence-of-chaos-guo-o-dong
ほかにもAir Max97のエア部分(靴底)にホーリーウォーター(聖水)を入れたJesus Shoes。こちらも1000ドルほどの販売で即刻完売、4000ドルで転売されたり。
(この記事によると、水はヨルダン川から汲み取られ、ブルックリンの聖職者によって清められたとのこと)

彼らの16個目のプロジェクトはMSCHF BOX。
100ドルで販売、箱には0〜7000ドル相当の商品が入っている可能性があるが、1日箱を開けなければ箱の価値が10ドル上がり、最大100日後に未開封で返送すれば逆に1000ドル(900ドルの儲け)が支払われるというミステリーボックス。ユーチューバーが開封動画をやってたりする。

どれもひねりを効かせたプロジェクトのようで、ヴァイラルプロジェクトをリリースするスタートアップ的な存在のようだ。
New York Timesにも特集されていて、(予想よりまともで)面白そうなスタジオ。ブレストとかの様子を聞いてみたいものだ。
記事内では「インターネット界のバンクシー」なんて言われてたりする。
https://www.nytimes.com/2020/01/30/style/millennial-entrepreneur-startups.html
現在は19個目のプロジェクトが公開中。彼らはこのリリースを「ドロップ」と呼んでおり、新たな「ドロップ」は毎月第2と第4火曜日。
過去のプロジェクトも探っていきたいところだが、今後はリアルタイムで見ていくのが良いかもしれない。
いまのところ、#64までは予定が決まっているようなので今後どういった一風変わったプロジェクトが出てくるか楽しみにしたい。
ちなみに、iOS用のアプリが出ており、通知とかしてくれるらしい。