MoMAの5階にあるジャクソン・ポロック展示室をアーティストたちがARギャラリーに、もちろん美術館の許可無しに「MoMAR」
ニューヨークにあるMoMA美術館にて、8人のインターネット・アーティストたちがジャクソン・ポロックの作品が常設で展示してある部屋を作家たちの作品が鑑賞できるAR(オーグメンテッドリアリティ)ギャラリーに変貌させた。
もちろん美術館の許可無しに。
「MoMAR」と題されたプロジェクトで、インスターレション「Hello, we’re from the internet.」は彼らのMoMARアプリをダウンロードすることで体験が可能だという。
作家の一人は『”公にオープンな場所”(Open to the pulbic)、というのは多少アイロニックである、なぜなら”公にオープンな場所”というのはエリートたちが決めているから』と、社会と空間の関係を指摘し、『”公共にオープンな場所”は招待ではない、価値の宣言である』とウェブサイトでも加えている。(前半はこちらより引用翻訳)
展示室はMoMAの5階にあり、8名の作家が異なるポロック作品を対象にAR作品を作っているようだ。
ポロックの作品を選んだ理由として、それらがパーマネントコレクションであり、美術館に長く展示されることが予想される。そして、ベンチがあること、とのこと。
(一応、(勝手に)オープニングレセプションが3月2日にあったようだが、現在も閲覧できるのかは不明)
当日の様子
MoMAR inaugural show 'Hello, we're from the internet' from Damjanski on Vimeo.
アプリはアンドロイドとiPhone対応のものがストアで入手できる。
https://itunes.apple.com/us/app/momar-gallery/id1345504048
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ObjectNormal.MoMARAndroid&hl=en
また本プロジェクトはオープンソースで、今後いろんな美術館でいろんな作家が参加できるような仕組みになるという。
そして、無許可ということだが、これは完全に規制するのは困難であり、実際にMoMAに行くと大多数の観光客はスマートフォン越しに作品を鑑賞していたりするのもアイロニックなところである。
現在、作家にはまだMoMAからは連絡はないようだ。
もしMoMAに行かれる際は試してみてほしい。
Participating Artists:
Sarah Rothberg sarahrothberg.com
Gabriel Barcia-Colombo gabebc.com
Tara Sinn tara-sinn.com
Louise Foo louifoo.com
David Lobser dlobser.com
Scott Garner scottmadethis.net
Harald Haraldsson haraldharaldsson.com
Damjanski damjanski.com
参考記事:
Internet Artists Invaded the MoMA With a Guerrilla Augmented Reality Exhibit