20160915_clearedition-yang02
京都/東京を拠点に制作を行っているyang02(やんツー)の個展「Examples」がCLEAR EDITION & GALLERYにて、9月23日から開催される。

現在、あいちトリエンナーレにも参加中で、ますます今後の活躍が期待される若手作家の一人、yang02。

グラフィティやストリートアート等、公共圏での表現への関心と大学でメディアアートを学んできたバックグラウンドを軸に、yang02は主にデジタルメディアを用いた作品制作に取り組んできた。
大学卒業後は自律的に振る舞うドローイングマシンの制作を続けており、国内外で作品を発表し評価を高めてきた。二重振り子によるカオスな物理運動というランダムな現象を用いてタギング(グラフィティ)のダイナミズムを抽出した代表作《SENSELESS DRAWING BOT》や、外的環境変化をパラメータとして取り入れ、展示空間とインタラクションを持ちながら動作/描画し抽象画を生成するドローイング装置群《SEMI-SENSELESS DRAWING MODULES》など、従来表現の主体とされる作家(人間)の意図や存在そのものを描画行為から排除し機械に表現を代替させることを試みてきた。このように絵を描くという表現行為を装置に委ねることで崇高だと思われがちな作家の存在を疑い、表現の本質とは何かと問いかけてきた。

本展では、これまで培ったストリートやメディアアートからの視座をベースにしつつ、物理シミュレーションを含んだ3DCGを実装するためのプログラミング言語におけるサンプルプログラムの実行結果、静物デッサンのモチーフ構成、それらともの派の思想とのつながりなどから着想を得た新作群を発表する。

「これまで平面的だった芸術への問題意識がより立体的に、モノや空間そのものに移行してきた」 by yang02


例えば空間を構成するいくつかのオブジェクトたちは時折動き、コンポジションを僅かに変化させていき、空間を少しずつ変容させていくという可能性をはらんでいる。一方、例えば3次元の物理シュミレーションを実装するプログラミング言語のサンプルプログラムが描き出すプリミティブな世界観を実空間に再現することにより、改めてモノとモノ、モノと人との関係性を捉え直すことを試みている。

時間軸を横断してインスピレーションを得た作家のまなざしは過去から現代を串刺しにし、新しい質感や普遍的な物の見方を我々に提示することだろう。

yang02の新しい展開に乞うご期待!


SENSELESS DRAWING BOT from yang02 on Vimeo.



SEMI-SENSELESS DRAWING MODULES #2 – Letters from yang02 on Vimeo.


Information

SOLO EXHIBITION “EXAMPLES” BY YANG02
http://www.clearedition.jp/web/2016-sept-yang02-2882.html

Term | 会期: 2016. September 23 (Fri) – October 21 (Fri)
Opening Reception September 23 Fri 19:00-21:30

open : 11:00-19:00 (Tue-Sat)
Closed : Sunday, Monday, Holidays
オープン:火曜〜土曜 11:00-19:00 / 日月祝祭日 閉廊

Venue | 会場 : CLEAR EDITION & GALLERY, Tokyo
2F, 7-18-8 Roppongi, Minato-ku, Tokyo 1060032, Japan
東京都港区六本木7-18-8-2F
tel : +81 3 3405 8438

Supported by | 協力 : Higashiyama Artists Placement Service (HAPS)
More about the artist 作家詳細 | yang02
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artsy | artsy.net/show/clear-edition-and-gallery-examples-by-yang02