「青参道アートフェア」のプログラムの一つとして、北青山のショッピング・コンプレックス「ポルトフィーノ」にて、クワクボリョウタ、平川紀道らが出展するエキシビジョンが開催中。会期は11月4日まで。

クワクボリョウタ「スノードーム – 文字」(2012)

クワクボリョウタは、手に持って揺らすと白色LEDが発光し、見る者を取り囲むように影を投影するスノードームを展示。「ひかりくうかんじっけんしつ」で好評を得た「雪片」の他、新作の「塵」、「文字」を発表する。



平川紀道「quaternary」(2012)

理論物理の世界では並行宇宙と呼ばれるもの、また量子力学の世界で多世界と呼ばれる、一般にパラレルワールドと呼ばれるもの。どちらも人間には観測不可能なものだが、もし人間がそこに入り込んだら何が見えるのだろう?本作品では、パラレルワールドにおける爆発のシミュレーションを、4つの異なった世界を一組として、1フレームずつ高速でフリッキングさせている。巨大スクリーンに投影されたその映像は、人間の目には、4つのモチーフが重なっているように見える。だが実は、4つのモチーフは入れ替わり立ち代わり現れており、同時に網膜に届くことは”ありえない”。我々の目に映るイメージは残像であり、その重なりが新しいイメージを生みだしているのである。

平川紀道は、平行宇宙/多世界(パラレルワールド)のシミュレーションが漆黒の空間の中に浮かび上がる映像作品「quaternary」を発表。作家が設計、施工を行った、巨大スクリーンを最大限に活かした空間演出も必見だ。

2012年10月27日(土)17時から、会場にて作家在廊のレセプションパーティを開催。ほか、ポルトフィーノ会場にはQueen Projects by LUIUL (串野真也×宮原夢画、キリク、照井智己、吉本彩子)、ジカバイ組合、artgymらも出展している。



アートフェア「青参道アートフェア」とは:

ファッション・カルチャーのショップがひしめく青山通りと表参道を結ぶ「青参道」エリア周辺の約50店舗がそのままアートギャラリーになるアートフェア。主催はhpgrp GALLERY TOKYO、H.P.FRANCE WINDOW GALLERY、WALL ART SCENE、NEW CITY ART FAIRなどを主催する「hpgrp gallery」。2007年11月より開始した。ショップを会場とすることで、普段青参道には来るけれどアートに接する機会の少な人、また普段からアートは見るけれど青参道のお店には来ないという人、そのどちらも楽しむことができるのが特徴。第6回目となる今年は、開催エリアを青山から表参道、原宿、キャットストリートまで拡大。アーティストと実際に会って話すもよし、ショップを覗いてみるもよし、この機会にぜひ青参道を歩いてみよう。


Information


青参道アートフェア 2012
http://aosando.com/

会場:原宿、表参道、青山など50 店舗。
会期:2012年10月24日 (水) ~ 11月4日 (日)
時間: 11:00-20:00 ※会場店舗により異なる
レセプションパーティー:2012年10月27日 (土)17:00-21:00
一部を除いた全参加店舗(メイン会場:hpgrp GALLERY TOKYO)
主催:青参道アートフェア実行委員会 (hpgrp GALLERY TOKYO 内 )
協賛: アッシュ・ペー・フランス株式会社、BLUE NOTE TOKYO、Portofino
協力: Ao< アオ >、代官山蔦谷書店
クワクボリョウタ、平川紀道キュレーション:A4A
フェアプロデューサー:戸塚憲太郎(hpgrp GALLERY TOKYO ディレクター )


ポルトフィーノ
東京都港区北青山3丁目15

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