今年の4月、渋谷SUNDAY ISSUEでの個展「アニメ」も大きい反響をよび、注目を集める現代アーティスト、谷口真人による新作絵画作品展がLamp Harajuku B1 Galleryにて開催される。

目に見えるものとしての”存在”と、見えないものである”存在感”との間を行き来する谷口の表現は、あらゆる情報・イメージが叛乱し、私たちの主観にまで影響を及ぼす現代において、きわめて今日的な主題を持っている。

谷口の代表作、鏡の女の子シリーズでの、どろどろの絵の具と鏡に裏映しになった少女たちは生々しいと同時にポップで記号的であり、複雑で繊細、そしてはかなさを合わせ持つ現代的なパーソナリティの優れた肖像として、高い評価と支持を得ている。

地下ギャラリーで開催する谷口真人展とは別に、一階のウィンドウディスプレイにて、ファッションデザイナーwrittenaterwardsの山縣良和氏とのコラボレーション作品も展示される。

谷口真人展は、ウィーンにて現地の少女19人を起用し、永遠のロリータと神々(大人)の不完全性をテーマにしたコレクション、「writtenafterwards 6th collection 罪と罰」からインスピレーションを受けた新作ドローイング三点を中心に展開。

本展に臨むにあたり、谷口は”時間”という新たな軸も取り込んだ。
自身で撮影したビデオ映像と、そこから切り出された静止画像からなる新作は、きわめて個人的な時間を、物質として定着させようと試みている。

いずれ消え去ってしまうもののかけがえのなさを伝えると同時に、今私たちが何を見つめ感じるべきなのかを考えさせてくれる展示となりそうだ。

本展の開催されるLamp harajukuは、独自のセレクトで女の子に絶大な人気を誇る原宿のセレクトショップ。

常に時代の流行の一歩先を提示すると同時に、普遍的な少女性を追求するこのような場で、今という時間の在り方を問い直す作品を発表する。

Information

谷口真人展
http://lamp-harajuku.com/gallery.html

会期:8月19日(金)〜9月30日(金)
   12:00〜20:00

会場:Lamp Harajuku(東京都渋谷区神宮前4-28-15
   http://lamp-harajuku.com/

ウィンドウディスプレイ:
2011 年8 月1 日(月)~8月31 日(水)

オープニングレセプション:
8 月19 日(金) 1 8 : 0 0 ~ 2 0 : 0 0

Profile

谷口真人
http://makototaniguchi.com

1982 年生まれ
東京芸術大学大学院 美術研究科先端芸術表現専攻修了
東京を拠点に活動

主な展覧会歴
2007 「アートアワード東京」 丸の内行幸地下ギャラリー
2009 「Makoto Taniguchi: Your Cinderella」 来来
2009 「neoneo 展part1[ 男子]」 高橋コレクション日比谷
2010 「谷口真人 新作展」 HARCOZA
2010 「OPEN STUDIO」 作家スタジオ
2011 「アニメ」 SUNDAY ISSUE