国際的に活躍するデジタルアーティストを支援しているA4Aによるワークショップシリーズ「A4Aワークショップ」の第三弾が開催される。第一弾の「Max/MSP,Jitter」、第二弾の「ミュージックビデオを作ろう!!!」に続く第三弾は、デバイスアートの制作を通して電子工作のたのしさとアート作品制作の過程を学ぶ「ひかりのアンビエント・アートをつくろう」。(第一回目のレポートはこちら )

今回、講師には、メディアアーティストのクワクボリョウタを迎える。デバイスや光を用いた表現における独自性と電子工作における高い技術を持ち合わせる、類まれなアーティストだ。2010年に発表した「10番目の感傷(点・線・面)」では光の陰影を用いた繊細な表現で世界から高い評価を受け、「bitman」や「ニコダマ」など、自らの作品を商品化して流通させることにより、美術館やギャラリー以外の場所でもメディアアートに触れられる試みをしている。

本ワークショップでは、Arduinoを用いた光のアートデバイスを制作する。4X4の16個のホワイトLEDが織りなすアンビエントな光の陰影を素材に、家に飾るための自分だけのアートデバイスを一緒に作ってみよう。

【ワークショップ内容】
二日間のプログラムで、光のデバイスアートを制作します。一日目はAruduinoの配線、4個×4個のホワイトLED光源、はんだづけと光の動きのプログラミングなど実装まで完成させます。二日目は、光のデバイスのディフューザーのカスタマイズがテーマ。渋谷の街で材料の買出しから始め、”自分だけの表現”とは何か、を探って行きます。ティーチングアシスタントにメディアアーティストの堀尾寛太を迎え、電子工作、プログラム、アート制作を実践的に学んでいきます。

【対象者】
簡単なはんだづけ作業とArduinoのプログラムを行いますので、作業に対応できる方が対象となります。未経験でも大丈夫です。
・デバイス・アート、インタラクティブ・アート制作に携わりたい方
・クリエイティブな企画にメディア・アートを取り入れたいと考えている方
・アート作品を鑑賞するだけでなく、実際に作ってみたい方
・電子工作で表現をしてみたい方
など

【ご持参頂くもの】
・ラップトップPC(mac、win問わず)
・ワークショップは Arduino Uno の使用を前提にして進めます。ご自分の Arduino Uno を持参される方は、Arduino Uno の費用(実費)を参加費用から値引き致します。
・Arduino と PC をつなぐための USBケーブル(お持ちでない方にはご用意致します)
・半田ごて、半田、半田吸い取り線、ニッパ、半田ごて台などをお持ちの方はご自分の道具をお持ちください。
※参加費用にはお持ち帰り頂けるアートデバイスの材料費、費用が含まれていますが、二日目のカスタマイズ部分の材料費用は参加者様のご負担になります。

【お申し込み方法】
下記フォームよりお申し込み下さい。応募者多数の場合は抽選とさせていただき、ご当選者様に必要事項をご連絡させて頂きます(事前に受講料全額のお支払いが必要となります)。
お申し込みフォーム

A4Aワークショップ「ひかりのアンビエント・アートを作ろう」

日程:2011年3月17日(土)、3月18日(日)
時間:11:00〜19:00
定員:20名
参加料:一般/2日間35,000円
学生/2日間25,000円
※材料費(Arudino、LED、オリジナル基板)、懇親会(18日)費用込
※Arudinoをご持参頂ける方はArudinoの実費代が参加費より引かれます。お申し込みフォームにご記入下さい。
※ワークショップで作成したデバイスはお持ち帰り頂けます。
場所:WOW 1F(予定)
住所:渋谷区神南1-14-3

講師:クワクボリョウタ
1971年生まれ.1998年から主にエレクトロニクスを用いて,アナログとデジタル,人間と機械,情報の送り手と受け手など,さまざまな境界線上で生じる関係性をテーマにした作品を発表.代表作に《ビットマン》(明和電機との共作),《PLX》,《シ’|フ’|ン》,《ニコダマ》などがある.純粋に体験を提供するための装置ではなく,道具として体験者を関係づけようとする指向性は「デバイス・アート」とも呼ばれる独自のスタイルを生み出した.

ティーチングアシスタント:堀尾寛太
電磁気に関わる部品や身の回りの物などを組み合わせて装置や環境を作り、パフォーマンスやインスタレーション作品として国内外で発表している。また電子デバイスのエンジニアとして、コマーシャルな展示・映像・プロトタイピングなどのプロジェクトに参加。東京在住。


Information

A4Aは、新しいクリエイティブのあり方を提案する会社。WEB、インスタレーションの技術や映像のクオリティ、マネジメント、プロダクション機能を活かし、グローバルを視野にいれたメディアアーティスト/デジタルアーティストへの貢献とクライアントワークへのサポート・受注・プランニングを行います。イベントやワークショップの開催、国内外のエキシビションへの参加サポート、アーティスト同士のコミュニケーション、コラボレーションを積極的に行い、そこで生まれるものを商品化するなど、アーティストが、広告とアート活動とのバランスに悩むことなく表現活動を行うことができる環境をアーティストと作りあげていきます。
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