東京造形大学『ペンと点』が4月16日に公開講座エーテルスイミングスクール第 3 回「音の海を泳ぐ」を開催する。

『ペンと点』は、学びのプロセスをより多様で豊かにすることを目的に、東京造形大学の学生が自主的に運営している組織。現在までに四方幸子氏、池上高志氏、真鍋大度氏等を講師に迎えてワークショップやシンポジウムなどを行ってきた。

エーテルスイミングスクールは『ペンと点』が2011年3月から始めた公開講座シリーズ。アートと様々な学問領域を、ゆらぎや不確実性、複雑系などをキーワードに横断していく。

今回の講座では大海悠太氏 ( 東京工芸大学助教 ) を講師に迎え、 集団でのインタラクションによる環境の進化の実験を受講者とともに行う。

実験では、受講者に短い音を採取(レコーディング)してもらった後、プログラム上の空間にその音源を配置し、それと対応する実空間(複数台のセンサー(Kinect)で囲んだ空間)の中で受講者が動きまわることによって、採取してきた音の組合せを進化させるという試みを行う。
動きに呼応して進化するこのシステムの中で、どのような音の響きの変化が生まれるのか。
こうした実験を通して、ゆらぎや不確実性、多様性について考えていく。

過去の活動記録
左:body hack workshop会場風景 (講師:真鍋大度氏)
右:講義『サウンドシステムの構造と記憶のつくり方』会場風景(講師:池上高志氏)

Information

東京造形大学『ペンと点』
エーテルスイミングスクール第三回 「音の海を泳ぐ」
http://pentoten.zokei-st.org/?p=607

日時:2010年4月16日11:00~18:00
会場:東京造形大学大学院棟2Fレクチャールーム
東京都八王子市宇津貫町1556 (JR相原駅よりスクールバスで5分)
http://www.zokei.ac.jp/
講師:大海悠太、丸山典宏
参加無料
主催:東京造形大学ペンと点
お問い合わせ
E-mail:pentoten@gmail.com
URL:http://pentoten.zokei-st.org/

講師プロフィール

大海悠太 (Yuta Ogai)
1979 年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了。博士 ( 学術 )。現在は東京工芸大学工学部電子機械学科助教。身体を持った人工生命を構築することを目指し、生命の自発性の構成法を探っている。近年は、対話型進化計算によってシステムの持つ非線形ダイナミクスを進化させる研究や、iOS アプリを用いた言語の意味の研究など、様々な分野を横断する研究を行っている。