「ヘタうま」ムーブメントの牽引者、伝説のイラストレーター河村要助。彼のこれまでの仕事や作品を一挙に紹介する展覧会が、クリエイションギャラリーG8にて開催される。

河村は、音楽の仕事を数多く手掛けているが、『MUSIC MAGAZINE』(旧『NEW MUSIC MAGAZINE』)の表紙や、『BAD NEWS』のアートディレクションとイラストレーション、また、自身が愛したサルサ音楽の普及にも大きく貢献した。
一方、広告の仕事でも、JRA(日本中央競馬会)やニッカ「黒の、50」など、強烈なインパクトを残す作品を多く発表している。

会場では、彼の原点ともいえる初公開の少年時代のノートから、1970年に矢吹申彦氏、湯村輝彦氏と結成した「100%スタジオ」時代の仕事、そして未公開の近作まで、雑誌や広告、展覧会作品など約300点を展示予定。

果たして、「河村要助の真実」とはいかに!!?

Information

伝説のイラストレーター 河村要助の真実
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_201103/g8_exh_201103.html

会期 :2011年4月19日(火)~ 5月20日(金)  ※震災の影響により会期変更
開催時間 : 11:00a.m.-7:00p.m. 日・祝日休館 入場無料
会場 : クリエイションギャラリーG8
主催 : クリエイションギャラリーG8
協力 : 株式会社カフシス、マンボラマTokyo、株式会社エッセンス、MUSIC CAMP, Inc.


トークショー
第226回クリエイティブサロン
日時/5月17日(火) 7:10p.m.-8:40p.m.
出演/佐藤晃一、佐藤卓、藤田正
入場無料 要予約(TEL 03-3575-6918)
*予約受付中!

関連企画展

「サルサ天国~河村要助の世界~ / Tierra de Salsa, el mundo de Yosuke Kawamura」
2011年4月23日(土)~ 5月14日(土)(予定) 
月~土10:00a.m.-8:00p.m./日10:00a.m.-2:00p.m.(4/29~5/5 は休館)
セルバンテス文化センター東京 2Fギャラリー
東京都千代田区六番町2-9 セルバンテスビル

Prifile

河村要助 Yosuke Kawamura
1944年生まれ。東京芸術大学美術学部(ビジュアルデザイン専攻)を卒業後、グラフィックデザイナーとして西武百貨店やパルコなどの広告を制作。1970年には、矢吹申彦氏、湯村輝彦氏と「100%スタジオ」を結成(〜1974年)、時代の注目を浴びる。1971年よりフリーランスのイラストレーターとなり、『話の特集』『MUSIC MAGAZINE』(旧『NEW MUSIC MAGAZINE』)といった当時の若者文化を代表する雑誌の表紙や挿絵を担当。また、ニッカ「黒の、50」やJRAキャンペーンなど、たくさんの話題作、傑作を描いてきた。1989年、音楽専門誌『Bad News』の創刊者のひとりとなり、イラストレーションはもちろん細かなデザインもすべて手がけた。文筆家としては、サルサを中心としたラテン音楽、ジャズなどに関する評論・エッセイに定評があり、特にラテン音楽においては筆頭の存在。サルサは河村氏のイラストレーションと文章によって日本に広まったといっても過言ではない。主な著作に『EXOTICA』『サルサ天国』『サルサ番外地』『にっぽんのえ』『Jungle Book』『Joyful Tokyo』。日本グラフィック展年間作家最高賞、東京ADC賞、『年鑑日本のイラストレーション』作家賞などを受賞。