インターネット A to Z
最近「性欲の科学」っていう本を読んだんですよ。これは、その昔Dogpileという検索エンジンが公開したユーザの検索クエリーの膨大なデータベース(後にバッシングされ公開を終了)を元に、人間の性に対する欲望をデータマイニングによって大まじめに分析する超おもしろ本なんですけど、これを読んで、なるほど検索クエリーって人の欲望そのものだよな、と思ったんですね。
で、今日本ではGooのサーチストリームみたいなのはあっても、まとまった検索クエリーの記録ってのはざっと見たところ見つからなかったんでGoogleのオートコンプリート機能をつかって断片的な欲望の情報が知れないだろうかと思った。
Googleの検索窓には、文字を入力すると途中まで入力した段階で、想定検索候補を表示してくれるオートコンプリートという機能があって、これらの予測候補はGoogleの検索キーワードの人気度などによって抽出されているらしい。っていうことは、オートコンプリートの候補をAからZまで抽出すれば、今現在のインターネットにおける世の中の人が何を知りたいか、欲望のA-Zショーケースが出来上がるんじゃないかと思ってやってみた。もちろん上澄みなので刺激的なデータではないけど、2012年11月の今のネットを切り取るAtoZリストができあがった。定点観測したらおもしろいかもね。
「いろは」はめんどくさいので誰かやってください。
※計測日 2012/11/26
※パーソナライズによる結果の偏向を避けるためグーグルアカウントからログアウトした状態で測定。
A
Amazon
B
ベルメゾン
C
地図
D
ディズニーランド
E
駅探
F
フェイスブック
G
Gmail
H
フェイスブック
I
iPhone5
J
じゃらん
K
クックパッド
L
LINE
M
mixi
N
乗り換え案内
O
オリンピック
P
パズドラ
Q
QVC
R
楽天
S
ソフトバンク
T
天気予報
U
USJ
V
VISA
W
ワンピース
X
xperia
Y
Yahoo
Z
じゃらん
まあ、おとなしいデータだけど、案外今を切り取っていて興味深いデータなような気もする。ケータイの予測変換で「あ」〜「ん」まで公開するとその人がどんな人かだいたいわかってしまうように、予測変換/保管のアルゴリズムってユーザのあらゆる深層心理が入り込んでくるのはすごく面白い現象だ。