アダルトサイトの入り口に「あなたは18歳以上ですか? はい/いいえ」っていう質問があって、「はい」をクリックするとトップページに遷移するんだけど、「いいえ」をクリックするとYahoo!のトップに飛ばされるのってよくありますよね。何故「いいえ」の選択肢がYahoo!にリンクがはられるようになったのかは謎だけど、とにかくいろいろなサイトが未だに「いいえ」をクリックするとYahoo!に飛ぶように設定してる。その結果、あらゆるサイトから「いいえ」というキーワードからYahoo.co.jpへのリンクがはられることになり、「いいえ」というクエリーに対するYahoo.co.jpのページランクが上昇。Googleで「いいえ」と検索するとYahoo!がトップにでてくるようになってしまった。


この仕組みを利用したデモができるんじゃないか。いわばSEOデモ。例えば任意の企業の不買運動を展開するとする。まずは「○○の製品は買ってはいけない」という不買運動の趣旨を説明するだけのシンプルなhtmlページを1枚用意する。あとは有志に「○○」という企業名でそのページにリンクを張ってもらうだけ。すると企業名で検索すると不買運動のページが上位に出てきてしまうようになる。企業はページランクをコントロールすることができないので、もみ消すことができないし、リンクが増えれば増えるほどページランクがあがってきてしまうので、これほどタチが悪い方法は無い。不買運動が実を結び、何かしらの話し合いにすすんだ場合は「○○の商品は買ってはいけない」サイトをまるごと削除すれば良い。

任意のキーワードでリンクをはるだけ、という手軽さで抗議活動を支援でき、しかも参加者が多ければ多いほど効果的な方法なので、インターネット上での抗議活動の一つの方法としてはアリかもしれない。

※同様の仕組みを利用して、「○○の商品は買ってはいけない」と書いた画像の名前を任意の企業名にして、様々な場所にアップロードするというやりかたも有りそうだ。これは「241543903」という名前で冷蔵庫の中に頭をつっこんだ画像をみんなでネットにアップして、「241543903」ってGoogleで検索するとこの画像がズラズラっとでてくるようにしちゃおうぜ、っていう有名ないたずらがあって、これと同じ考え方ですね。