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Interview ; Refill - Luca Ionescu

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Refill Magazine
http://www.refillmag.com/
http://www.refillspace.com/
http://www.keepleftstudio.com/

From: Sydney, Australia
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Interview ; Refill - Luca Ionescu
[READ IN ENGLISH]

タワーブックにこの本が入荷されたときは何かうれしかった。グラフィック中毒の僕たちにはまさしく生活に必要な本であるからだ。 最初見たときはアメリカの本のようなイメージがあったが、「REFILL」はオーストラリア在住のLuca(ルカ)による本だ。オーストラリアだからこそ こういったセレクションになっているのかもしれない。全体的にLucaがグラフィティーが好きということもあって、いろんなアーティストが掲載されている。 FuturaからKaws,Inkheads, またBUILDのMichael C. Placeが1号、4号ともに表紙などもやっていたりする。Luca自身、KeepLeftのデザイナーとして活躍していることもあり、エディトリアルやパッケージも毎回面白い。また彼がインタビューで、雑誌だけどアート本的に、と言っているように見ごたえもある。まだ在庫があるうちにぜひ入手しておきたい本である。

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REFILL MAGAZINE:現在まで4号出ている。五冊あるのは、2号目が2冊あるから。またちょっとした付属グッズもついてくる。4号目ではBUILDのマウスパッドまでついてくる!


Q: Refill interview REFILL Magazineは誰がやってるのですか?

Luca Ionescu : 僕とMichelle Hendriksと Matty Burtonの3人。 各号によってコラボレーターとアーティストのチームが参加してる場合もあるよ。

Q: どのようにして始まって、そしてどんなアイデアが背景にあるのですか?

LI : 正式には2003年に始まったんだ、でもRefillのアイデアは確か2000年ごろに思い付いて長い間いつも考えてたんだけど なかなか始める時間がとれなかった。 2002年には僕に大きな影響を与えてくれたFutura2000をアーストラリアに呼んだんだ。その後僕がすごく興味を持ったグラフィティーカルチャーについて色々調べて、 Mattyと一緒に組んでなんかやろうってなんたんだよ。その頃僕たちは多くのローカルの出版物が海外のデザインやアートを扱っていなかったのですごく退屈していたんだ。 だから僕らはそれぞれのアーティストがフルでページを使って大きくフィーチャーするような、自分達で見たいと思う作品を見せるショウケースをはじめたんだ。 それが、海外の好きなアーティストたちとコラボレートするチャンスになったんだよ。 雑誌みたいな感じで定期的に発行されて、内容は本のように、でも値段は安くやりたかったんだ。 最初のRefillを出した時、いい感じの本って100から200ドルくらいしたんだ。 でも最近は出版社もデザイナーがたった1,2ページの良いデザインのために簡単にお金を使わないってことに気づいて変わってきたと思うよ。 全体を通して一貫した内容じゃないとだめなんだ。

Q: いつも幅広くいいセレクションですが、どういう風にアーティストを選んでるのですか?

LI : いつも僕らをエキサイトさせてくれる作品を作ってるアーティストを選んでるよ。 デザイナーとしていつもネットで探したり、インスピレーションを得られる本とかその他のクリエイティブなものを見てるから、Refillの参加アーティストを決める過程は 普通のことなんだ。過去の号でフィーチャーしたアーティストからの推薦とかってこともあるよ。 毎号僕らにとって学ぶ旅みたいな感じで、読者も一緒につれていって それまで知らなかったデザイナーやアーティストについて知ったり、気付いたりして学んでもらえればって思ってる。

Q: 4号がでましたね、その間何か変わったことは?

LI : 僕らはKeepLeftStudio(http://www.keepleftstudio.com)としても働いたり、Refillの流通も拡大したね。 4号の新しいことはステッカーとかポスターとかのオマケを入れたことだね。もっといろんなものを読者に提供できればと思っているんだ。

Q: 次の号ついて教えてもらえる?

LI :次の号はMowax fameのBen DruryとBAPEのスケートシングのコラボなんだ。かなりいい感じになると思うよ。もちろんステッカーとかパッケージもね。

Q: ところで、なんで"Refill"って名前にしたの?

LI : 雑誌の名前については長いこと考えてたんだ、である日プリンターのインクを交換してる時にカートリッジに"Refill"って書いてあったんだ。 そのままの意味だけど、なんか好きだった。それから、それがいろんなことに使えるって気付いたんだ。refill content,idea,inspiration,colorsとかね。

Q: 現在のデザイン/アートカルチャーについてはどう思う?

LI : いいと思うよ。成長してるって感じるし、オーストラリアのデザインは良くなってると思うよ。ストリートでは若いデザイナーたちがアクティブに活動してるし、 かっこよさだけでなくデザインの機能について勉強したりしてるしね。より良いアイディアが生まれていると思うよ。 また世界的にもクライアントは良いデザインというのをもっと認識し始めているし、またそれを実行する的確な個人やチームを雇うようになってると思うよ。

Q: 好きな雑誌は?

LI : 「IDEA japan」は好きだよ。Graphica, Print and Graphisなど古い雑誌を集めるのが好きなんだ。 好きなグラフィティライターは? たくさんいるよ!でも、Mode 2 のキャラクターがベストだね。

Q: 読んでいる人に一言!

LI : Muri Shinai De ! Peace.

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Refill Space : http://www.refillspace.com/
彼らは去年ギャラリーもオープンした。いろんなアーティストを招いてはエキジビションを開催している。オーストラリアでのこういったシーンの拠点として機能し始めている。

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これは昨年、Lucaのオフィスを訪ねた際のもの。いたるところにグラフィック類がたまっており、棚はおもちゃだらけ。

詳しい情報はREFILLMAG.COMへ!