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音、光、振動などのさまざまな物理現象を取り込みながら制作する志水児王・堀尾寛太による二人展「Re-actions」が、福岡市の三菱地所アルティアムにて、10月1日まで開催中。

志水児王は、音や光、振動現象などを主な表現素材とし、現象とその知覚、運動と要素の発生、芸術と自然科学との関係などを実証論的なアプローチで表現している。
また、堀尾寛太は、自律的に各種物理現象を発生させる仕組みや、音や光、振動が相互作用する装置を作り、その仕組みや枠組みをパフォーマンスや展示として発表している。

本展で、志水は新作のレーザー光線を使ったインスタレーションをはじめ、世界規模でtwitter上の設定したキーワードを監視し続ける作品などを発表する。また、堀尾も物質と空間と現象の関係をアルティアムの会場で即興的に築きながら、空間全体を使ったインスタレーションを創出させる。

タイトルにある「Re-actions」は、接頭語の「re-」(繰り返す)と「action」(動作)とのかけあわせにより成り立つ。彼らの作品は、現象や動作反応がもたらす美しさや驚きを視覚化し、さまざまな気づきや新たな視点を示唆してくれることだろう。

9月23日には堀尾寛太によるライブパフォーマンスも予定されているので、展示と合わせてお楽しみ頂きたい。


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志水児王 《72.75》 東京藝術大学美術館 2010 © Tomoe Murakami


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堀尾寛太 《電気と光の紐付け》 国際芸術センター青森[ACAC] 2014 photo: Kuniya Oyamada


Information

Re-actions 志水児王・堀尾寛太
http://artium.jp/exhibition/2017/17-04-shimizu-horio/

会期/開館時間:
2017年9月2日(土) − 10月1日(日)
※初日9/2は18:00オープン・入場無料
10:00 – 20:00
会期中休館日なし

会場:
三菱地所アルティアム(イムズ8F)
〒810-0001 福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F(アクセスはこちら

入場料:
一般:400(300)円  学生:300(200)円
( ) は前売料金 / チケットぴあ・10名以上の団体料金再入場可高校生以下、障がい者等とその介護者1名は無料アルティアムカード会員・三菱地所グループCARD(イムズカード)会員無料「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2017」チケット提示で2名様まで100円引き

主催:三菱地所、三菱地所アルティアム、西日本新聞社
協力:MISA SHIN GALLERY
後援:福岡市、福岡市教育委員会、(公財)福岡市文化芸術振興財団
企画:三菱地所アルティアム

関連イベント:
オープニングレセプション《作家来場》
日 時: 2017年9月2日(土) 18 : 00~20 : 00
会 場: 三菱地所アルティアム(イムズ8F )
※参加無料・予約不要

ライブパフォーマンス
堀尾寛太によるライブパフォーマンスをおこないます。パフォーマンスの間は、通常の作品鑑賞ができません。何卒、ご了承ください。
日 時: 9月23日(土・祝) 18:30~(30分程度)
会 場: 三菱地所アルティアム会場内(イムズ8F)
参加費: 無料(要展覧会チケット・予約不要)


Profile

20170807_re-actions05 志水 児王 Jio Shimizu
1966年東京生まれ。広島在住。東京藝術大学美術学部大学院修了。1994~2006年、レーベル「WrK」に参加。2008~2010年コペンハーゲンを拠点に活動。広島市立大学芸術学部准教授。主な展覧会に、「六本木クロッシング」森美術館(東京/2004)、「釜山ビエンナーレ2008」釜山市立美術館(釜山/2008)、 「日本のサウンドアート」ロスキレ現代美術館(コペンハーゲン/2011)、「オープンスペース2014」NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](東京/2014)ほか。
http://www5.famille.ne.jp/~jshimizu

20170807_re-actions06 堀尾寛太 Kanta Horio
1978年広島県生まれ。東京在住。九州芸術工科大学(現・九州大学芸術工学部)大学院音響設計修了。アーティスト/エンジニアとして活動し、展示やイベント、映像のための電子デバイス開発を手がけるほか、電子楽器に関する研究開発もおこなっている。主な展覧会に、「MEDIA/ART KITCHEN AOMORI」国際芸術センター青森[ACAC](青森/2014)、「オープンスペース2016」NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](東京/2016)、「札幌国際芸術祭2017」(札幌/2017)ほか。
http://kanta.but.jp