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ICC 夏休みイベント – ICC キッズ・プログラム 2015「しくみのひみつ アイデアのかたち」7月18日より開催

Posted on 6月 30 火曜日, 2015 in: イベント情報, ピックアップ, ワークショップ|

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NTTインターコミュニケーション・センター(ICC) では子どもから大人まで楽しめるイベント「ICC キッズ・プログラム 2015」を2015年7月18日(土)から8月30日(日)まで開催する。最新のメディア・アートに触れることで子どもたちの好奇心と想像力を育むことを目的に、2006年より開催している夏休みの子ども向けイベントとなっており、作品展示の他にアーティストによるトークや、ワークショップ、ギャラリーツアー等を開催される。

今回は「しくみのひみつ アイデアのかたち」と題し、私たちが思いもよらないアイデアをかたちにしてみせるアーティストの作品に触れ、楽しむだけでなく、よく考えてみることで、アートやテクノロジーへの理解を深めることをテーマとしている。

展示作品には、浦川通による二進法(バイナリ)を表現する白と黒の2種類のカードを利用した「バイナリカードゲーム」、谷口暁彦によるわかりやすくメディア・アートのしくみやテーマの由来を知ることができるブログ連載「たにぐち部長の美術部3D」のインタラクティブ版、重田佑介による、さまざまなものをスクリーンとして持ち鑑賞体験をする「わたしのせかい あなたのせかい」、藤木淳による自分の意思や行動をテーマにした「1.5人称の世界」、投影された大きな色彩の空間にさまざまな情報を読み取ることができる中山晃子氏「卵」、などシンプルだが多様な手法を使用した作品たちとなっている。
※「バイナリカードゲーム」に関してはこちらの清水幹太さんのブログでも紹介されています。

作品展示のほか、アーティストによるトークやワークショップ、ギャラリーツアーなどの関連イベントも多数行われるので興味ある方は詳細をチェックしてほしい。
また「オープン・スペース2015」も同時開催されているのでぜひ合わせて足を運んでいただきたい。

ICC キッズ・プログラム 2015
しくみのひみつ アイデアのかたち

http://www.ntticc.or.jp/Press/2015/6/0612_01_j.html


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左:浦川通「バイナリカードゲーム」 / 右:重田佑介《がそのもり》(参考図版)

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左:谷口暁彦「たにぐち部長の美術部3D」より(参考図版) / 右:藤木淳《P055E5510N》2011年

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中山晃子《卵》2015年

出品作品


浦川通「バイナリカードゲーム」2014年―
バイナリカードゲームは,白と黒の2種類のカードからなるゲームで,カードの色で「1」または「0」,つまり二進法(バイナリ)を表現することができます.またそれ以外にも,オン/オフ,○/×,右/左,といったように,二つの状態をさまざまに解釈することもできます.そして,遊ぶ人自身がルールやしくみを考えて新しいゲームを作り,さらにそれをシェアしていくことが期待されています.本展示では,あらかじめ設定された複数のルールに基づいて楽しく遊びながら,二値でものごとを表わすことの利点や可能性について考える機会を提供します.

重田佑介《わたしのせかい あなたのせかい》2015年(新作)
少数の画素(ピクセル)によって描画されたアニメーションが,床面に向かって投影されています.鑑賞者は,さまざまなものをスクリーンとして持ち,自ら移動しながら映像を探して鑑賞するため,スクリーンとなる素材の選択や移動する順番などによって体験の内容や印象が異なるように制作されています.

谷口暁彦《たにぐち部長の美術部3D -メディア・アート編- 》2015年(新作)
たにぐち部長と部員のひろしが美術について勉強するブログ連載「たにぐち部長の美術部3D」.本作では,部長とひろしが架空のギャラリーを周りながら,メディア・アートの歴史や代表的な作品について学んでいく様子を,マンガや可動式の模型などを組み合わせたインタラクティヴな装置によって展示します.博物館のハンズオン展示を模した構成によって,わかりやすくメディア・アートのしくみやテーマの由来を知ることができます.

中山晃子《卵》2015年(新作),《赤い緑、黄色い青》2015年(新作)
大きく投影された画面に,いろとりどりのあざやかな絵具が流れて動きだし,まるで生きているかのような大きな色彩の空間につつまれます.色同士の関係,形や質感,素材の違い,流体の動きなど,そこにはさまざまな情報を読み取ることができます.たとえば,それは絵画の一部のように,絵を描くための表現の要素でもあります.それは,日常空間とは異なる場でありながら,あらためて絵を描くこと,色の関係性などを見つける場にもなるかもしれません.

藤木淳「1.5人称の世界」
自分の意志や行動を反映するものとして鏡像や影を自分自身と認識するのと同じように,自らの操作が加わることによって,自分と姿形が異なるものでも自分であるような感覚を得ることがあります.画面上でキャラクターを操作していると,その操作対象が別のキャラクターに切り替わり,自分自身がリセットされたような感覚を覚えるアプリケーションや,目には見えない自分の分身を心臓の音を頼りに探してみる体験などを通じて「自分ではないけど自分」「自分の認識としての自分」といったものを考えるきっかけとなるような作品を展示します.

開催概要

ICC キッズ・プログラム 2015
しくみのひみつ アイデアのかたち


http://www.ntticc.or.jp/

会期:2015年7月18日(土)―8月30日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
開館時間:午前11時─午後6時
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日),保守点検日(8/2)
入場無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
後援:渋谷区教育委員会,新宿区教育委員会
住所:〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
アクセス:京王新線初台駅東口から徒歩2分



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