映像・画像・電子音響を中心に、ポストインターネット時代の身体や知覚のありようと、そこから生み出されるイメージについて検証を試みる、展覧会「Digital Humanize」が、6月14日より東京藝術大学美術校舎陳列館にて開催される。

以下リリース文より。

情報技術の日常化は、私たちをとりまくデバイスの変化のみならず、私たち自身の知覚や身体感覚をも拡張させてきました。
90年代半ばの音楽に現れたグリッチの手法は、デジタルなツールによって作られた作品に対する私たちの受容を更新した、典型的な証左と言えるでしょう。

その一方、電子音楽やインターネットカルチャーを中心に、そのようなツールがもたらす質感的な特性を超え、ヴァーチャルでありながらどこか肉体的でもあるような、特異な身体感をもつ作品が現れ始めました。

それらの作品には、情報技術によって上書きされた私たちの身体性を逆照射するような、奇妙な生々しさがあります。それはまるで、”人間らしさ”の対岸であるかのように思えた技術が、人間へと回帰する、あるいは人間を模倣しているような状況とも言えるでしょう。

本展覧会は、映像・絵画・電子音響を中心に、ポストインターネット時代の身体や知覚のありようと、そこから生み出されるイメージについて検証します。

6月20日には、「パフォーマンス・デイ」ということで、クリストフ･シャルル、谷口 暁彦、Kanako Azuma、梅沢 英樹、小野寺 唯、佐藤 浩一 、室井 悠輔、山形 一生、他が出演するイベントも予定されているので、展示と合わせてお楽しみいただきたい。

Inormation

Digital Humanize
http://digital-humanize.com/

Artist
Kanako Azuma * /伊阪 柊/内田 涼/梅沢 英樹 */及川 潤耶/大柿 鈴子/小野寺 唯 */kii tsunome/クリストフ･シャルル */武蔵野美術大学 クリストフ･シャルル研究室 */郷治 竜之介/佐藤 浩一 */田岡 美紗子/谷口 暁彦 */堀川 詩保子/室井 悠輔 */山形 一生 */渡部 智子

(* = performance)
　
Schedule
会期 = 2015年6月14日(日) – 22日(月) 入場無料
開館時間 = 10:00 – 19:00 (入館は18:30まで)

Event
パフォーマンス・デイ = 6.20 sat. 14:30-18:30
レセプション・パーティ = 6.17 wed. 17:00-20:00

Venue
会場 = 東京都台東区上野公園12-8 東京藝術大学 美術校舎 陳列館

Support
先端芸術表現科 古川研究室、川崎義博
武蔵野美術大学クリストフ・シャルル研究室
芸術情報センター

主催
デジタルヒューマナイズ企画室