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藤本隆行がディレクションと照明を、チョン・ヨンドゥが振付を務める舞台作品「赤を見る/Seeing Red」が12月12日〜14日まで、神奈川芸術劇場(KAAT)にて発表される。

本作は、進化心理学者ニコラス・ハンフリーの書籍「赤を見る/Seeing Red」をもとに、「意識」について考察する藤本隆行のプロジェクト。2004年にハーヴァード大学で行なわれたハンフリーの講演は、「不特定多数の人間が真っ赤なスクリーンを観ているとして…」という一見単純な前提から始まり、はたして意識とは何かということを明らかにしていくもの。この問いをデジタルテクノロジーとダンスを軸に、思考/舞台化してみるというのが本作品の試み。

制作には、大谷能生(音楽)、松原慈(舞台空間)、古舘健(メディアオーサリング)、神田竜(映像プログラミング)、長良将史(実写映像)、上條慎太郎(音響技術)、北村教子(衣装)、照岡正樹(ディバイス製作)他、多彩なアーティストやエンジニア、プログラマーが参加している。

果たして、どのような作品となるのか、ぜひご注目いただきたい。

よく、幼児は自分と他人の区別がつかないというけれど、たぶん自分の見知っているモノゴトや気持ちが、他人には分からないこともあるということがワカラナイのだ。しかし、そこからやがて意識がもたらす、自分がまぎれもなく独立した個人だという確信が、他者も必ずや存在するということに思いを至らせてくれる。

では、意識は果たして何によって生まれてくるのか? 僕の知識なぞたかが知れているが、その中でいちばん腑に落ちたのが、「私が見知った世界の全てによって」という考えだ…その世界の全てには、物理的であれ、精神的であれ、常に「何かが欠けている」という知覚が含まれている。そして、その知覚が、意識に情熱を与えている!
2014年秋 藤本隆行



Information

Fujimoto Takayuki + Jung Young Doo
赤を見る/Seeing Red

http://www.kaat.jp/d/sr

ディレクション・照明:藤本隆行(Kinsei R&D)
振付:Jung Young Doo
出演:ユン・ミョンフィ、平井優子、日玉浩史
音楽:大谷能生
舞台空間:松原慈
メディアオーサリング:古舘健
映像プログラミング:神田竜
実写映像:長良将史
音響技術:上條慎太郎(TMUG/+MUS)
衣装:北村教子
ディバイス製作:照岡正樹
舞台監督:粟津一郎
舞台空間製作協力:有山宙(assistant)、中川善之、さかいまお
制作:佐藤葉月(一般社団法人Hiwood)
プロデューサー:高樹光一郎(一般社団法人Hiwood)
協力:野中哲士、真鍋淳子
デザイン: Kinsei R&D + mots + Hiwood

主催:一般社団法人 Kinsei R&D
共催:特定非営利活動法人コミュニティアートセンタープラッツ/城崎国際アートセンター
提携:KAAT神奈川芸術劇場

助成:芸術文化振興基金
協賛:株式会社資生堂

チケット料金[全席自由]
一般:前売:3,500円/当日3,800円
学生:前売:2,500円(ハイウッドでのみ取扱い)

予約チケット取扱
ハイウッド
Tel/ 03-3320-7217 (平日11:00〜19:00)
カンフェティ
Tel/ 0120-240-540(平日10:00~18:00)
http://confetti-web.com/
チケットかながわ
Tel/ 0570-015-415 (10:00〜18:00)
http://www.kaat.jp/
※KAAT 神奈川芸術劇場、県民ホール(共に10:00〜18:00)、
神奈川県立音楽堂(13 :00〜17:00/ 月曜休)の窓口でもお取り扱い

【お問合せ】ハイウッド 03-3320-7217(平日11:00〜19:00)


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