左：アルマ望遠鏡山頂施設(チリ・アタカマ高地) © 国立天文台 / 右：SR（代替現実）システムを搭載したヘッドマウントディスプレイ（理化学研究所開発）

全4回にわたる講座「写真とサイエンス -視野を拡張するビジュアル表現-」が10月13日よりIMA CONCEPT STOREにてスタートする。

最先端の天体望遠鏡がとらえた宇宙写真から、顕微鏡が写し出すミクロの世界、またはヒトの脳の中や物理学における高次元の存在まで、科学は私たちの世界をさまざまな角度から照らし出す。未だ解明されぬヒトや世界の謎に科学が迫るとき、そこにはまだ見たことのないイメージが広がっているのかもしれない。

本講座では、多彩な科学者とアーティストをゲストに、これからの写真やイメージのあり方を科学の視点で読み解いていく。


第1回 宇宙編「宇宙のランドスケープ」
国立天文台の福士比奈子氏が、最先端の宇宙写真を紹介すると共に、4次元デジタル宇宙ビューワ「Mitaka」を披露。来場者は3Dメガネを着用し、宇宙の果ての時空間を3D映像を特別体験できる。また、文部科学省のプロジェクト「一家に 1 枚宇宙図」の制作を続けるアーティストの小阪淳氏と共に、私たちが未だ知りえない宇宙のランドスケ ープを探求する。

第2回 細胞編「ミクロのワンダーランド」
脳科学者として脳細胞の動きや状態の可視化を試みる田尾賢太郎氏をゲストに、細胞が作り出すビジュアルの美しさを解説していく。また、映像作家・音楽家の高木正勝氏を交えて、科学とアートのビジュアルにおける接点を考ていく。

第3回 超次元編「11次元空間は可視化できるか？」
世界の最小単位を「ひも」と考え、宇宙のはじまりと終わりの謎を解明すると期待される物理学上の仮説「超ひも理論」の研究者・橋本幸士氏と、超ひも理論における超次元空間の可視化に近付こうとするアートプロジェクト「MIMIR PROJECT」に参加する映像作家の山口崇司氏、世界地図における新たな表記図法を生んだ「オーサグラフ」の作者であり建築家の鳴川肇氏をゲストに、映像と建築という異なる領域の知見から、最先端科学理論のビジュアライズの方法を探る。

第4回 SR(代替現実)編「現実と虚構が交わるイメージ」
社会性と脳の関わりを研究する脳科学者の藤井直敬氏と、これまで数々のSFワールドを世に送り出してきたアニメーション監督の湯浅政明氏、森本晃司氏を交えて、未来のイメージのあり方を描いていく。

本講義の企画・司会は、CBCNETでも記事を書いている、 編集者の塚田有那氏（SYNAPSE） 。「SYNAPSE」は、2010年、科学を異分野とつなぐプロジェクトとして研究者、編集者らが集まる異分野融合ファームだ。

各回定員は80名ということで、申し込みはお早めに。
申し込みはこちらより。

Information

全4回 講座「写真とサイエンス -視野を拡張するビジュアル表現-」
http://imaonline.jp/ud/event/54117ee6b31ac94368000001

開催日時(全4回)：
10月13日(月・祝)18:00~20:00 / 10月23日(木)20:00~22:00 / 10月29日(水)20:00 ~22:00 / 11月6日(木)20:00~22:00
開催場所：IMA CONCEPT STORE
〒106-0032 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3F

参加料金：
各回受講：<一般>¥2,700(税込)<雑誌『IMA』定期購読会員>¥2,430(税込)
全編受講：<一般>¥9,180(税込)<雑誌『IMA』定期購読会員>¥8,100(税込)

定員：各回80名
申し込み：http://imaonline.jp/ud/event/54117ee6b31ac94368000001

【日程・ゲスト】
■第1回：10月13日（月・祝）18:00～20:00
宇宙編「宇宙のランドスケープ」
ゲスト：福士比奈子（ 国立天文台 ／4D2U）、 小阪淳 （アーティスト）

■第2回：10月23日（木）20:00～22:00
細胞編「ミクロのワンダーランド」
ゲスト：田尾賢太郎（脳科学者）、 高木正勝 （音楽家／映像作家）

■第3回：10月29日（水）20:00～22:00
超次元編「11次元空間は可視化できるか？」
ゲスト： 橋本幸士 （物理学者）、 山口崇司 （映像作家／d.v.d）、 鳴川肇 （建築家）

■第4回：11月6日（木）20:00～22:00
SR（代替現実）編「現実と虚構が交わるイメージ」
ゲスト： 藤井直敬 （脳科学者）、 湯浅政明 （アニメ―ション監督）、 森本晃司 （アニメーション監督）

【企画・司会】
塚田有那（SYNAPSE）