スズキユウリの個展「Playing with Sound」が8月22日より銀座のポーラミュージアムアネックスにて開催される。
ロンドンを拠点に活動するスズキユウリは、一貫して音楽とテクノロジーをテーマにした作品を生み出すサウンドアーティスト/デザイナー。もともとアートユニット「明和電機」に所属していた彼は、イギリスに移住しロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートでプロダクトデザインを修めた。
手がける作品は、球状のLPプレイヤーで世界中から集めた音を再生する「The Sound of the Earth」や、図形で描かれた楽譜の上をミニカーが走り、色を読み取って音を奏でる作品「Looks Like Music」、壮大な朝ごはん製造マシン「Breakfast Machine」。そしてCBCNETでも取り上げた、プラグを差し込むだけで人参でもバナナでもあらゆるものを楽器に変えてしまうシンセサイザー「OTOTO」は、自身の会社「Dentaku」で販売されている。どの作品も明確なコンセプトに基き、テクノロジーによって実現された現代美術の作品でありながら、ポップで親しみやすさを兼ね備えている。
展覧会のテーマは「音と遊ぶ」。
作品に直接触れて体験できる音の体験ワールドとして、幅広い世代の方々が楽しめる展覧会となるだろう。
日本での大型個展は今回が初という事で、ぜひお見逃しなく!
また、9月28日までトーキョーワンダーサイト本郷「未知なる日常」展にも参加しているので、こちらもぜひ!
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THE SOUND OF EARTH BY YURI SUZUKI from Alice Masters on Vimeo.

Looks Like Music (photo by Hitomi Kai Yoda)

Garden of Russolo
Information
スズキユウリ“Playing with Sound”http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html
会 期:2014 年8 月22 日(金)―9 月23 日(火・祝)[33 日間] ※会期中無休
開館時間:11:00 – 20:00 (入場は19:30 まで)
会場:ポーラミュージアムアネックス
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階
入 場 料:無料
Profile
スズキユウリサウンドアーティスト/デザイナー
1980年東京生まれ。ロンドン在住。 明和電機で5年間のアシスタントを経て、2006年、文化庁新進芸術家海外留学制度により、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートに入学し、 「音楽とテクノロジー」をテーマに作品制作を行い、現在はサウンドアーティスト、プロダクトデザイナートとして活躍している。
近年のプロジェクトに「Juke Box meets Tate Britain」(Tate Britain、ロンドン、2013-14)、「Garden of Russolo」(Victoria and Albert Museum、ロンドン、2013)、「Ishin-Den-Shin for Disney Research」(2013)などがある。
9月28日までトーキョーワンダーサイト本郷にて「未知なる日常」展参加。
http://yurisuzuki.com/