20130405_izima-kaoru
先進的なデジタル・クリエイションにより、その黎明期から業界をリードしてきたイメージソース・グループが、事業拡大の一環として、2010年のオープン以来、「同時代性」をテーマに映像・写真・油画などメディアを問わないさまざまなスタイルのアーティストたちを紹介してきたAI KOWADA GALLERYと業務提携し、AI(エーアイ)株式会社を設立。

その活動の第一弾として、現在、清澄白河のAI KOWADA GALLERYにて写真家、伊島薫の個展「あなたは美しい」が開催されている。

伊島薫による最新シリーズ「あなたは美しい」は、今日のデジタルカメラの最高技術により撮影され、高精細なまま横幅10メートルにも及ぶ前例のないスケールに拡大されたヌード作品のシリーズ。今日ほとんどのデジタル写真において行われる「加工や修正」が一切なされていない「Nico」と題された女性の巨大なヌードは、わたしたちに毛穴やシミ、産毛の一本一本まで見ることを強制し、「美醜の基準」を問うコンセプトの作品。

また本展の関連イベントとして、4月14日、ソーシャルスクールメディア「THE PUBLIC」にて、これまでの写真におけるヌード表現を通して、文化としての写真の芸術表現のボーダーを問う趣旨の講座 ”エロと芸術”が開催される。

イベントでは、伊島と同様「ヌード」という媒体により自身の真摯な芸術表現を追求し、「愛と勇気、希望」というピュアなメッセージを私たちに問い続け、その写真表現を凝縮した作品集の“わいせつ図画頒布”容疑で逮捕され(後日処分保留で釈放)今日各メディアで大きなニュースとなっているレスリー・キー氏が出演。

その他にも、カルチャー全般に造詣が深く、選球眼にかなったクリエイターやサービスを本というメディアで世に紹介し続けているカリスマ編集者・菅付雅信氏、社会情勢・社会運動と連動したユニークな活動を展開している現「GQ JAPAN」編集長・鈴木正文氏、アーティスト・クリエイターたちを支援する法律家によるNPO「Arts and Law」代表理事である弁護士・水野祐氏、また自身もフォトグラファーとして活躍しながら、キュレーターとして日本のガールズカルチャーの第一線で活躍し、最近はヌードグラビアにも挑戦している田口まき氏という豪華メンバーが出演。

講座の模様は、一部、生配信も予定されている。
詳細は「THE PUBLIC」公式サイトにて。

Information

伊島薫 “あなたは美しい” 展
http://www.aikowadagallery.com

会期:2013年3月23日(土)~4月27日(土)
時間:火~土 12時~19時(定休:日月祝)
場所:AI KOWADA GALLERY(東京都江東区清澄1-3-2 6F)


伊島薫 “あなたは美しい” 展 関連イベント
「THE PUBLIC」講義
”エロと芸術” 写真におけるヌード表現について

http://thepublic.jp/lectureDetail.php?id=66

日時:4月14日(日)13:00~15:30
場所:2.5D(ニーテンゴディー)東京都渋谷区宇田川町15-1 パルコパート1 6F

講師:伊島薫、レスリー・キー、菅付雅信(編集者)
スペシャルゲスト:鈴木正文(『GQ JAPAN』編集長)、田口まき(フォトグラファー)
リーガルアドバイザリー:水野祐(弁護士)
進行:小和田愛(AI KOWADA GALLERY)

受講料: ¥2,500 / 定員70名(定員になり次第販売終了)
講座詳細・購入ウエブサイト:http://thepublic.jp/


Profile

伊島薫
1954年京都生まれ。広告写真の第一人者として活躍している。現在伝説とも言われる実験的なファッション誌「ジャップ」編集長をつとめ、死体にハイブランドを着させるという「死体のある風景」シリーズは欧米でアートワークとしての高いクオリティを評価される。以降、主にヨーロッパで個展を数多く開催。2012年には展覧会のメインビジュアルとしても起用された豊田市美術館での展覧会「カルペ ・ディエム」は約2万人を動員。各方面で話題になり、美術館のコレクション収蔵となる。

レスリー・キー
1971年生まれ。シンガポール出身。日本のみならずアジア圏やアメリカでも活躍中。東日本大震災チャリティー写真集「Tiffany supports LOVE & HOPE by LESLIE KEE」がAPAアワード2012にて経済産業大臣賞を受賞。ファションやビューティーを中心に「SHISEIDO」「ユニクロ」「NTT」「SoftBank」「JR」「VISA」などの幅広い企業広告や、宝塚の公演ポスターなどを手がけている。2月に男性器の写った写真集を販売したとして、わいせつ図画頒布の容疑で警視庁生活安全部保安課に逮捕された。下積み時代に伊島薫事務所の門を叩いたが採用にならなかった?というエピソードも。

菅付雅信
編集者/菅付事務所代表。1964年宮崎県宮崎市生れ。『コンポジット』『インビテーション』『エココロ』『リバティーンズ』の編集長を歴任。出版からウェブ、広告、展覧会までを編集する。また朝日出版社「アイデアインク」シリーズを手がけ、津田大介、グリーンズ、Chim↑Pom、園子温などを刊行しヒットさせる。フリーマガジン『メトロミニッツ』のクリエイティヴ・ディレクターも務める。著書に『東京の編集』『編集天国』『はじめての編集』。マーク・ボスウィック写真集『Synthetic Voices』でニューヨークADC賞銀賞受賞。

鈴木正文
1949年2月14日生まれ、東京都出身。月刊誌『NAVI』『ENGINE』の編集長を歴任し、2011年11月『GQ JAPAN』編集長に就任。雑誌、デジタル・マガジン、ウェブサイトなど複数プラットフォームで発信を行う、マルチメディア・ブランド『GQ JAPAN』(コンデナスト・ジャパン)の指揮を執る。著書に『スズキさんの生活と意見』(新潮社)、『○×まるくす』(二玄社)、『走れ! ヨコグルマ』(小学館文庫)等がある。

田口まき
NON-GRID所属。2007年より雑誌やCDジャケット、アイドルグラビアなどのフィールドで活動を開始。またガールズカルチャーやファッションを軸としたプロジェクト「MIG(Made In Girl)」を立ち上げ、フリーマガジン「MIG」を創刊。「ネオ・コス展」などの企画展のプロデュースや、企業とのタイアップ企画やコンテンツ開発などのプランニングを手がける。現在開催中の新宿伊勢丹での「FUTURE CURATION」も話題に。

水野祐
弁護士。シティライツ法律事務所代表。アーティスト・クリエイター等を支援する法律家によるNPO “Arts and Law”代表理事。主にクリエイティブ・IT分野の法律・契約等のアドバイス・コンサルティング業務に従事しつつ、多様な課外活動を通して、カルチャーの新しいプラットフォームを模索する活動を行っている。

小和田愛
1975年東京都生まれ。明治大学法学部卒業、イタリア国立ブレラ美術学院およびミラノ大学大学院アートマーケティングコース修了。江東区清澄と中国上海に展示スペースをもつ現代アートギャラリー、AI KOWADA GALLERYディレクター。2010年のオープン以来「同時代性」をテーマに、映像・写真・油画など表現メディアを問わない、さまざまなスタイルのアーティストたちの発表を積極的にサポートしている。


「THE PUBLIC」(ザ・パブリック)
これからをサバイブするための実践的なソーシャルスクールメディア。渋谷パルコ内ソーシャルTV局「2.5D(ニーテンゴディー)」のスタジオを舞台に、クリエイティブやエンターテイメント、ビジネス分野の第一線で活躍するクリエイター陣を講師に招き、「THE PUBLIC」ならではのテーマ設定に基づいた講座を行う。