今年の3月、赤坂から渋谷へ移転したNidi gallery。そのNidi galleryにて移転後のオープニングエキシビジョンとして、写真家永瀬沙世による写真展「Water Tower」が開催されている。

永瀬沙世はファッション、ミュージックカルチャー等の媒体で活躍し、彼女の作品は独特の空気感でもって観るものの心を捉えてやまない。
柔らかいニュアンス漂う作品であっても、根底には「つよさ」が感じ取れ、それは媒体や被写体に関わらず一貫されている。また、そこには、ゆるぎない「何か」を追求し続ける彼女の生きる姿勢までもが反映されているよう捉えられる。

本展「Water Tower」では、新鮮な視点でもって、私たちを取り巻く世界においての他者との繋がりや関係性を紐解くような作品、約20点を発表。この3月にスウェーデンの出版社 「LIBRARYMAN」より発刊されることとなった写真集『Asphalt & Chalk』の発表も行われる予定だ。

2年ほど前から「自分への執着が自然となくなり、作品から自己を切り離すようになった」と語る永瀬は、今回一体どんなアプローチを我々にしてくれるだろうか。
是非足を運んでもらいたい。

Information

永瀬沙世 写真展 「Water Tower」
http://nidigallery.com/category/current

会期:2011年3月25日(金)~ 4月14日(木)
   12:00〜20:00
   ※当初予定していた日程から会期終了が延長されました
   ※月曜休廊
会場:Nidi gallery(東京都渋谷区桜丘町9番17号 TOC第3ビル 408号室
   http://nidigallery.com/

Profile

永瀬沙世
http://www.nagasesayo.com/
Sayo Nagase/フォトグラファー。1978年兵庫県伊丹市生まれ。ファッション、ミュージックカルチャー等の媒体で活躍しながら、その作品のすべてに自らの色を保ち 続けている。展覧会、写真集などの制作活動を精力的に行う。著書は2006年「青の時間~THROUGH THE LOOKING-GIRL~」(プチグラパブリッシング)。2011年3月にスウェーデンの出版社「LIBRARYMAN」より、写真集を発刊する。