古堅まさひこ氏と大日本タイポ組合による「文字」に焦点をあてた展示「字作字演」が日本科学未来館にて、2月1日より開催される。

この展示は日本科学未来館の常設展示「メディアラボ」にて行われるもの。このスペースでは、情報科学技術による表現の可能性を、定期的な展示更新を行いながら紹介している。

メディアラボ第10期では、コンピュータとデザインの関係について研究する 古堅まさひこ氏と、新しい文字の概念を探るグラフィックデザイナー 大日本タイポ組合とのコラボレーション作品を展示する。本展示では、私たちが日々情報をやりとりするために使用する「文字」に注目。

文字をその文字として私たちが認識する要素は何であるかを、分解、回転、拡大、組み合わせなど、さまざまなアルゴリズム(=演算)を用いて、実際に作ることで体感する。それにより、文字は一定の法則に従った組み合わせでできていることが見えるはずだ。文字の成り立ちを考えながら、文字の持つ個性、更には手書き文字とコンピュータによる入力文字の個性など、「文字」の新しい側面を発見できるだろう。

日本科学未来館のサイトに展示内容(平たいポ、反対ポ、立体ポ、合体ポ、全体ポ)の紹介があるので、チェックしてみてほしい。様々な角度から文字を再認識する良い機会となりそうだ。

今、あなたが読んでいる「これ」は何でしょう? そう、「文字」です。わたしたちは文字を使っていろいろなコミュニケーションを行っています。この「文字」を文字たらしめるものは何なのでしょうか?第10期メディアラボ展覧会「字作字演」では、形を組み合わせたり分解したり、拡大したり回転したりと様々な「アルゴリズム=演算」で文字を作ります。ひとつひとつ個性の違った文字たちと一緒に「字作字演」を楽しみましょう!

大日本タイポ組合サイトより



Information

メディアラボ第10期展示「字作字演」
http://www.miraikan.jst.go.jp/info/120111106737.html

大日本タイポ組合
http://dainippon.type.org/?p=347

会  期:2012年2月1日(水)-6月25日(月)
会  場:日本科学未来館 3F常設展示フロア内メディアラボ
開館時間:10:00-17:00 (入館は閉館30分前まで)
休館日 :火曜日(ただし3/20-4/3の火曜日は開館)
料  金:常設展示料金でご覧いただけます。
主  催:日本科学未来館

Profile

古堅まさひこ
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科准教授。コンピュータを扱う上で重要な「アルゴリズム」の考え方をデザイン分野でどう活かすかを研究。独立行政法人情報処理推進機構 未踏ソフトウェア創造事業より、2004年度下期「天才プログラマー/スーパークリエータ」に認定。
http://furukatics.com/

大日本タイポ組合
塚田哲也と秀親の2名で1993年に結成された実験的タイポグラフィ集団。日本語の文字やアルファベットを解体し、組み合わせ、再構築することで、新しい文字の概念を探る。東京、ロンドン、バルセロナで展覧会を開催。作品集に「TYPE CARD PLAY BOOK」など。
http://dainippon.type.org/