6月11日よりG/P galleryにて、国内外で活躍する写真家小山泰介の個展「SANDWICH Textures」が開催される。

小山泰介は、CBCNETでも頻繁に取り上げているアーティストであり、精力的に活動から多方面より注目を集める写真家の一人。
2006年に「ひとつぼ展」で入選後、国内外のグループ展、個展、アートフェアで作品を発表してきた。写真集『entropix』『Melting Rainbows』には国際的に高い評価が寄せられている。

現在、台湾のSOKA Art Center Taipeiでグループ展「 As Long As Rainbow Lasts」に参加している他、5月のシンガポール・アート・フェスティバルでは、ドイツのエレクトロミュージック・レーベルRASTER NOTONの作家Kangding Ray他海外作家たちとコラボレーションするなど他メディアとのコラボレーションも積極的に行っている。

本展では、アーティスト名和晃平氏とコラボレーションし、3月にPDF写真集として作家が限定販売した作品「SANDWICH Textures」の大判インクジェットプリントを展示、またライトジェットプリントを展示・販売する。

「SANDWICH Textures」は、 東日本大震災の直後に義援金を集めるためにPDF写真集として作家が限定販売した後、本年5月に京都・HOTEL ANTEROOM KYOTO内「GALLERY 9.5」にて個展『Polytope』を開催中した際に初めてのプリントとして発表された。

2009年に開催された小山の個展でのトークに名和氏が参加したことから二人の交流が始まり、2010年NYでのカンファレンスの際にコラボレーションの計画が立ち上がった後、小山は名和氏のスタジオ『SANDWICH』を度々訪れ、ドローイングプロセスを撮影するというセッションを行ってきた。それは単なる名和氏の制作プロセスのドキュメントではなく、マテリアルと写真が融合した作品を生み出す2人のアーティストの挑戦とも呼べるものと言える。

今注目の2人のアーティストによる挑戦的コラボレーション作品を、ぜひお見逃しなく。


Information

小山泰介個展『SANDWICH Textures』
http://www.gptokyo.jp/gp/ex_2010/article/Taisuke_Koyama__SANDWICH_Textures

期間:2011.6.11(sat.) – 8.14(sun) 12:00 – 20:00(月曜休)
会場:G/P gallery
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 2F

関連イベント
6.11(sat) 18:00
小山泰介 x Ivan Vartanian氏(GOLIGA BOOKS)トークイベント
『Japanese Photobooks of the 1960s and 70s』等で知られるGOLIGA BOOKSのエディターで、先日パリの「LE BAL」で開催された「JAPANESE PHOTOBOOKS NOW 」のキュレーションもご担当されたIvan Vartanian氏をお招きし、小山泰介の写真についてお話いただきます。
入場:無料
*15名以上はお立ち見の可能性がございます。
*イベント後ささやかなオープニングレセプションを開催いたします。ぜひお立寄ください。

プロフィール

小山泰介
1978年、東京生まれ。刻々と変化していく都市を生物や自然と同じような有機体としてとらえ、都市の新陳代謝のような人工物の表面や状態、現象の細部を撮影し、有機的で抽象度の高い作品を制作している。主な写真集に『entropix』(アートビートパブリッシャーズ 2008年)、『Dark Matter』(ユトレヒト 2007年)。主な個展に『entropix』(Spiral Garden, G/P gallery & NADiff gallery 2009年)、『Boundary X』(gallery ROCKET 2008年)。近年「Melting Rainbows」「Starry」など、写真についての考察の結果としての作品も発表。国際アートフェアへの出展、グループ展、個展への参加など積極的な活動を行い、国際メディアでの評価も高く、世界でも注目を浴びる若手作家の一人として注目される。 
http://www.tiskkym.com/