佐藤雅彦、菅俊一、石川将也による「差分」をテーマにした展覧会が、Paul Smith SPACE GALLERYでは4月3日まで開催されている。

昨年の「これも自分と認めざるをえない展」(CBCNET記事)も話題となった佐藤雅彦。
これまで慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス 佐藤雅彦研究室は、「ピタゴラスイッチ」「日本のスイッチ」「任意の点P」など、その研究成果を新しい表現の形にして社会に提示してきた。

「差分」はその最終プロジェクトとして位置づけられ、2005年から佐藤雅彦、菅俊一、石川将也の3人で研究を始め、2008年に書籍として刊行。
本展では、立体作品により書籍では表現出来ない「立体差分」も試みられている。それらを作り上げる過程での発見も、ボードや図録の中で解説をしている。

また、差分という手法を用いてPaul Smithをモチーフとした新たな表現も本展に併せて展示。ポストカードやミニトートといったグッズの販売も行われるようだ。

「差分」という表現方法の持つ新しい可能性に触れに行こう。

Information

小さな展覧会 差分(さぶん) – Difference 「差をとる」ことで生まれる表象
http://www.paulsmith.co.jp/paul-smith-world/exhibitions/entry/2604

会期: 2011年3月5日(土)〜 4月3日(日)
   11:00〜20:00
   ※水曜定休
会場:Paul Smith SPACE GALLERY(東京都渋谷区神宮前5-46-14 3F
   http://www.paulsmith.co.jp/

料金:無料

Profile

佐藤雅彦(さとうまさひこ)
東京藝術大学大学院映像研究科教授/慶應義塾大学環境情報学部客員教授
独自の方法や考え方で、映像、アニメーション、グラフィック、教育方法、脳科学と表現の研究など、分野を超えた活動を行っている。1999年より開始した慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の「概念を重視した表現」や、研究室が番組に参画するNHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』が注目を集める。

菅俊一(すげしゅんいち)
2005年 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科修了。
在学中は佐藤雅彦研究室に所属。現在は玩具メーカーにて、乳幼児玩具の企画・開発に携わる。

石川将也(いしかわまさや) デザイナー/研究員
2005年 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科修了。
在学中は佐藤雅彦研究室に所属。2006年より企画事務所トピックス研究員・ユーフラテス所属。