レーザーカッター使ってプリント基板作ってみる
Gonzo camを作る過程で、東京いたらなかなかできなそうなことを
YCAM滞在中手当たり次第いろいろやってみようということでやってみた。
んで、カイルくんの「どんな情報でも、それを必要としている人がいるはず」精神に則って
どんなんだったかシェアしときます。
上の動画が全工程なんですが、結論いうと金かけてプリント基板発注したほうが絶対良いです。。
以下、分かる人だけ分かればいいって話ですね!
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レーザーカッターでプリント基板作るといっても、
通常の手作りプリント基板制作工程の、パターンを感光させて基板に転写するだとか、
http://doggie.blog.so-net.ne.jp/2008-01-06
レーザープリンタでパターン印刷してアイロン使って生基板に転写させる工程
http://goo.gl/CVh6H
を
代わりにレーザーカッター使うっていうふうになっただけで、
めんどくさいエッチングとか穴あけ作業はするこになるので、
全部一から十までレーザーカッターで出来るってわけじゃないです。
ものすごいガッカリ感ですね!
「レーザーカッター プリント基板」でググるとすぐMakeの翻訳記事がヒットして
そこに載ってるinstractableのリンク先見ればやり方わかっちゃうんですが、
一応、以下工程を簡単に解説
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1. 生基板の銅のほうを黒スプレーで塗りつぶす。
何回かやったけど、たぶんここがけっこうミソで、
心配して何度塗りもすると、レーザーでパターンの部分ちゃんと彫れなくて
エッチングで銅が溶けきらず死ぬので、薄めの一度塗で十分。
もう一個、レーザーカッターでプリント基板作ってるの紹介してるブログ見つけて
http://thexlc.blogspot.jp/2012/05/laser-engraved-pcb.html
ここではグレーの車用のプライマースプレーっての使ってるので、
もしかしたらそれ使うと調子いいのかも、試してないけど。
2. EAGLEでパターン作成
今は基板のパターンとか回路図作るのはEAGLEっていうソフトがかなり主流なので
「EAGLE 使い方」とかググればいくらでもHOWTOブログ記事みたいのたくさん見つかる。
ずぶんは以下のYoutubeの解説動画じっとり見ながらやりました
http://www.youtube.com/watch?v=1AXwjZoyNno
http://www.youtube.com/watch?v=CCTs0mNXY24
最近だとネット早くなったお陰でEAGLEに限らず、わかりやすいHOWTO動画みたいなのが
youtubeとかvimeoにたくさん上がってて、動画で学習できて大変助かりますね。
3. レーザーカッタで回路パターンを彫る(黒スプレーの部分削る)
一番テンション上がる工程であり、一番ミソになる部分。
レーザーカッターの彫りパラメータ(スピードとパワー)の設定次第で、
うまくエッチング出来るかどうか決まります。
ほぼ銅見えてる感じでも、ほんのり薄ーくスプレー残ってれば
エッチングで全然銅が溶けてくれません。
逆に彫りのパワー強くしすぎたり、スピード遅くし過ぎるとパターンの
導線がクソ細くなって、エッチングの時にそれが問題になったりします。
レーザーカッターによって設定値が全然変わってくるので、実際やってみる人は
お使いのレーザーカッターのちょうどいい設定値を探ってみて下さい。
4. エッチング
一番定番っぽいサンハヤトの廃液処理剤付きのやつ使ってみた。
この工程が本当にめんどくさい。
どのブログ記事見ても10分前後で銅溶けるって書いてあるけど
1枚30分くらいはかかった。
もしかしたらタッパーに液体入れてゆするやり方よりも
zippロックに入れてモミモミ方式のほうがいいのかもしれない。
すごい時間かかったあげくちゃんと溶けないとこあったりして、
結局最後カッターでショートしてる部分ガリガリ削ったりした。
5. スプレーの部分を除去する
100均に売ってるネイル用の除光液をティッシュに含ませて拭けば落ちます。
YCAMの経理の子に「やんツーさんなんで除光液買ってんすか」てツッコまれました。
6. 穴あけ
instagramでもコメントいただいてるように、なにしろ本当に面倒です。
穴の径は1mmで、超神経使うしドリルの歯2回も折れた。
で、PCB自体は完成。
これに部品半田付けすれば基板完成。
こんだけ否定的なことばっか書いててもそれでもやるって人は相当な人ですね。
でももしかしたら、プリント基板自作慣れてる人とかは
ちょっと工夫すればうまく出来るのかもしれない。
僕はもうやりません。