- 前の晩からスタッフから不具合続出の報告メールが写真付きで送られてきてたので、お昼くらいに現場へ
- 深刻な問題が2つも見つかる
- 飛行機の時間ギリギリまで作業してなんとかフィックス、かなり肝を冷やした
- 空港までタクシー、30~40分くらいで3千円くらい
- 空港に近づくにつれトランク半開きのタクシー多くなる
- 非常口付近の座席で100%足伸ばせてクソ快適だった
- 機内でおおかみこども見て泣きそうになった

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香港感想まとめ:
実際に現場に来て設営作業していたアーティストは自分らを含めて、クワクボさん、田口行弘さん、金氏徹平さんの4組で、現代美術ど真ん中の文脈で活躍している作家と同列に作品を展示する状況は普段全然ないことで、行く前から期待していた通り、いろいろ刺激的で勉強になった。食事会などでアーティスト、キュレーターの片岡さんといろいろ話していて、よく言われてることだと思うけど「メディアアートって現代アートから無視されてる」みたいな話になって、でも片岡さんはそういう感覚はないらしくだからこそテーマに沿った現代美術の方の文脈にある作品なんかも別け隔てなく選んでいったみたいなことを言っていた。あとそもそもメディアアートっていう言葉の定義が曖昧で云々みたいな話題もよく出てた。自分は今割と明確にメディアアートでも、現代アートでもストリートアートでもデザインでもなんでもいいみたいなスタンスでやっているけど、自分のやってることもうちょっと意識的に方向付けしてもいいかなと思った。「現代美術の文脈に無視されてる」って言ってるってことは現代美術の文脈に乗っかりたいみたな意識はメディアアートやって側には多少なりともあると思うので、もっとその文脈に乗っかる工夫とか、作品を売る努力とかしなければいけない。その文脈に乗っかりたいなら。
展覧会に関して、「妖怪」というテーマ設定をしっかり行って、そのテーマを柱に古い事例から最新の関連する作品を紹介する形で、メディ芸術祭で受賞してない作品もピックアップしていて、メディア芸術祭の展覧会というよりは、しっかりしたテーマをもった企画展として展覧会をつくりあげてて、キュレーターの片岡さん、森美(森ビル)さすがだなーと思った。昨年のドルトムント展は、ももクロだの初音ミクだの、思いっきりアニメ、漫画、オタクカルチャー押しの、どこに金使ってんだ的な展示で腹を立ててたのもあって(そういう自然発生的に盛り上がってることをなんでわざわざさらに国が金かけて支援する必要があるんだと思うので)。と思って調べてみたら去年のドルトムント展はキュレータードイツ人だったんですね。あと会場の構成が新美でやるメ芸よりもゆったりしてて作品が見やすくてよかった。作品と作品のマージンが十分に確保されてて、映像作品なんかも音があまり干渉しないような工夫がされてた。

香港の街は超高層ビル/マンションと漢字に溢れていて、裏路地っぽいとこ入るとかなりカオスな感じで、汚い店がたくさん並んでて臭いとかもすごくて、そのコントラスト具合がマレーシアに似てるなと思った。地域的にはすごく潤ってるところで、富豪がたくさん住んでるらしい。あと、どこのホテルとかビルのエントランス入っても現代美術作品が飾ってあってすごかった。滞在日数は割とあったんだけど、設営だの食事会だので案外自由な時間なくて、もっと街を散策とかしたかったけど出来なかったのでまたすぐ行きたい。