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ロンドン初のPC持ち込み大規模オフ会「Campus Party」レポート

October 30, 2013(Wed)|

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インターネットユーザーがPC持参で会場に集まり、ひたすらネットサーフィン漬けになるイベント「Campus Party」。会場の近隣には宿泊するためのテントが設営され、1日24時間、7日間にわたって休むことなく続く。同イベントの歴史は長く、スペインで1997年に初開催され、主にゲーマーを中心に旗揚げされた。その後、スペイン語圏から広がりをみせ、アメリカ、コロンビア、メキシコ、エクアドル、ドイツなど各国で毎年行われている。過去のイベント内での講演は、アメリカの政治家Al Gore、科学者Stephen William Hawking、ワールド・ワイド・ウェブの生みの親Tim Berners-Leeなど錚々たるメンツが名を連ねる。ブラジルでは“技術の国際見本市”と称され、2013年には一週間で8千人に及ぶ参加者が集まったそうだ。
今回レポートするイギリスでは初の開催となり、2013年9月2日から7日まで行なわれた。

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会場はロンドンの市内中心部から少々離れた多目的商業施設O2。入場料は18ポンド(オンラインで購入すれば15ポンド)で、一日だけ参加した自分にとっては少々高めな価格設定だが、一週間通い続けるヘビーな参加者にとっては安い価格だろう。会場近くにはテントを設営できる場所もあり、寝食の心配をせずネットに延々と没頭できる。

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会場には座席が約数百席並び、電源とLANケーブルが用意されている。参加者は好きな席に座ってインターネットをひたすら楽しめる。もちろんネットサーフィンだけでなく、ワークショップやカンファレンス、ハッカソン、企業ブースの出展が行われ、インターネット世代によるフェスティバル感覚が味わえる。

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参加者は見たところ、プログラマーやゲーマー、ディベロッパー、デジタル関連職に就こうとする若者が多いようだ。デコレイティヴな自作PC筐体を持ち込んで、見せびらかす連中も多数いた。参加者のディスプレイを覗いてみると、FacebookやTwitterなどのSNSをしている人が約3割。映画を観ている人、ゲーム、プログラミングなど、目的は人によってバラバラだった。

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カンファレンスは毎日行なわれ、研鑽された技術が披露される。講演ではMozilla CorporationのCEOであるMitchell Bakerや、Linux Internationalの代表Jon Hall、Atariの創業者Nolan Bushnellなどが登壇。意外なところではワークショップコーナーにて、サンプラーを叩きまくるヒップホップ・アーティストのArrab Musicのライヴも行なわれた。

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テクノロジー関連企業の企業ブース。20ほど出展されていたが、日本で馴染みのある企業は少ない。

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ネットサーフィンには休息も重要。人目をはばからずに思いっきりゴロゴロ出来る場所もある。

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元を辿ればCampus Partyは、LANパーティ(LAN party)という形式のオフ会の発展形だそうだ。LANパーティとは、参加者がコンピュータを持ち寄り、主にマルチプレイヤーコンピュータゲームを行うために、お互いをLocal Area Network(LAN)で接続する集まりのこと。これらは2人からなる非常に小規模なものから6000人以上の大規模なものまで大小様々ある。一般的にBYOC(Bring Your Own Computer/自分のPCを持ってこよう)がルールとなっている。

他の国でのCampus Partyのレポートを読むと、ロンドンでの盛り上がりはまだこれからといった感じではあった。ちなみに現在までに日本でCampus Partyは行なわれていない。海外の街中にあるネットカフェは、日本のように個室で区切られておらず、客同士のコミュニケーションが取りやすいオープンな環境でネットを楽しめる。そういった生活習慣もあってか、持ち寄った技術を共有しあうことが日常茶飯事なのだろう。日本での開催はハードルが高いかもしれないが、文化の発展のためにも巨大な情報共有空間が生まれることが望まれる。


Article by Kentaro Takaoka

http://www.campus-party.org/
http://www.campus-party.eu/



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