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10人のアーティストのコントロールベアー “CONTROL BEAR 10 Art-T Project”

September 14, 2012(Fri)|



Design Tshirts Store graniph の新プロジェクト「CONTROL BEAR: ART PROJECT」が、様々なフィールドで活躍するアーティストによるTシャツのエキシビジョン「CONTROL BEAR 10 Art-T Project 」を開催。アーティストたちが、ブラックユーモアを内包するキャラクター CONTROL BEAR を自由にデザインした。

開催のきっかけはデザイナーの上原長剛氏が、自身のキャラクターブランド CONTROL BEAR のブランドデザインを artless inc. の川上俊氏に相談したことがはじまりだった。それを受けて立ち上がったのが「CONTROL BEAR: ART PROJECT」。川上氏はプロジェクトの第一弾として、ミニマルなテイストに仕立てた巨大バルーンやウェブサイトなどを制作。その活動が反響を呼び、今回の企画の話が持ち上がった。


サイトのオープンを記念してつくられたフィギア「CONTROL BEAR x Artless figure³」

上原氏は「キャラクターの人気は広まりつつあったのですが、僕としては CONTROL BEAR をアートのとんがったレベルまで持っていきたかったんです。それで川上さんに関わって頂いたのですが、その反響がとても良くて、アートやデザインに関心が高い、新しい層の人にまで興味を持ってもらえるようになりました。」と語る。

参加メンバーは、川上氏の呼びかけで集まった10人。デザイナーの太刀川英輔氏、 吉田ユニ氏、軍司匡寛氏、クリエイティブディレクターの川村真司氏、アートディレクターの古平正義氏、櫻井優樹氏、徳田祐司氏、フォトグラファーの 大和田良氏、メディアアーティストのOpen Reel Ensembleと、豪華な顔ぶれが揃った。

メイン会場となったのは graniph harajuku gallery。会場にはプロジェクトの第一弾で制作されたバルーンアートと10枚のTシャツが展示された。無垢に頭を持ち上げている高さ3mの CONTROL BEAR は迫力ものだ。



アーティストたちは、 CONTROL BEAR をどんな風にデザインしたのだろう?
川上氏は、 CONTROL BEAR の隣に生け花をあしらった。リリースに寄せられた言葉によると『生け花は、時に人生を見立てています。「季節、出会い、儚さ、生と死。」 そんな生け花のそばにCONTROL BEARを寄り添わせてみました。 様々な人生のそばにただCONTROL BEARがいるだけで、 人生が少し明るくなる。そんなメッセージを込めて、デザインしました。』とのこと。川上氏のデザインには独自の哲学が貫かれており、その思慮が氏の活動をアート、デザイン、タイポグラフィック、インタラクティブ、映像、プロダクト、インスタレーション、空間演出など、さまざまな分野に波及させている。



遠くから見るとボーダーの中に CONTROL BEAR が立体的に見える、という不思議なデザインで印象的だったのは太刀川英輔氏。ボーダーというファッションの要素をさりげなく生かしていた。



頭と体の間のスペースに注目したのは、川村真司氏のTシャツ。「その自由な空間こそが CONTROL BEAR のアイデンティティ」というコンセプトが生きた清々しいデザインだ。



「数万年後、発掘される化石化した CONTROL BEAR。 土に還らない、不朽のアートピースの比喩。」というコンセプトで CONTROL BEARを解体してしまったのは軍司匡寛氏のデザイン。制約に対峙するデザイナー魂を感じさせられた。



他のアーティストの作品も エキシビション特設サイト からご覧になってみて欲しい。今回発表されたTシャツは、会場やウェブサイトですべて販売されている。

オープニングレセプション当日には、サテライトで設けられた特別展示会場 SUNDAY ISSUEに FRP製の CONTROL BEAR が到着。硬質なマテリアルに生まれ変わり輪郭だけが残された熊の姿は、ストレートにキャラクターの概念をうったえてくる。



オープニングレセプションには、豪華な共演を目撃しようと沢山のギャラリーが訪れた。
じつは川上氏は準備期間中にスポーツで足を故障してしまい、車椅子生活で生活していた。だが、普段と勝手が違う生活は、ユニバーサルデザインや街のつくり、サービスやコミュニケーションなど、新たな視点に目を開かせてくれたという。只でさえ多忙なスケジュールを、リハビリをしつつ乗り切った川上氏の底力には驚かされた。






参加アーティストと関係者の皆さん。上原氏(中央)を囲んで

上原氏のアートピースへの挑戦からはじまった「CONTROL BEAR: ART PROJECT」。川上氏も、「アートとデザインはマーケットもニーズも違うから違いは意識しているけれど、その枠は越えていきたい」という志を持つ、一人のデザイナーであり、アーティスト。マーケットはさまざまな制約に縛られているのが常だけれども、こんな元気なアーティストたちがよりクリエーティブに力を発揮できる環境が広がって欲しいと願わずにはいられない。

Post by Yu Miyakoshi

Information




“CONTROL BEAR: 10 Art-T Project”
www.controlbear.com

Brand Design & Art Direction, Artist Curation :
shun kawakami + artless Inc. (www.artless.co.jp)

参加アーティスト:
Shun Kawakami (artless) 川上俊
Masashi Kawamura (Party) 川村真司
Tadahiro Gunji (POSTHYPHEN) 軍司匡寛
Yu-ki Sakurai (Metamosphere) 櫻井優樹
Yuni Yoshida 吉田ユニ
Yuji Tokuda (canaria) 徳田祐司
Masayoshi Kodaira (FLAME)  古平正義
Nosigner 太刀川英輔
Ryo Owada 大和田良
Open Reel Ensemble

商品情報:
価格:2,625円 サイズ:SS/S/M/L
グラニフ全74店舗・オンライン・モバイルストアにて販売

展覧会情報:
■メイン会場/graniph harajuku gallery
2012. 9/5 wed-30 sun
東京都渋谷区神宮前6-12-17
03-6419-3053
OPEN 11:00- 20:00

■特別展示/SUNDAY ISSUE
2012. 9/8 sat, 9/9 sun
東京都渋谷区渋谷1-17-1-2F
03-3797-1288
OPEN 12:00-19:00


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