東京オリンピックのエンブレム公募はもう締め切られたようですね。悲観と卑屈の重ね塗りのようなこの騒動はなかなか見ていて辛いものがありますが、誰が誰に託してるのかがよくわからない構造になっていて、誰も中心にいないようで皆が抱える壮大な責任が発生してる状況を遠目から眺めております。

そんな中、アメリカのAIGAのリチャードさんがリリースした森会長に向けた公開書簡が話題を呼んでますね。とても丁寧な文章で、まっすぐなご意見です。”AIGA position on spec work“というまとめにあるように労働に対する規定の制定に積極的な取り組みをしているようです。
対価や権利譲渡の部分に注目が集まっていますが(当然何かしらスマートにしたほうがいいと思います)、文章内での素晴らしいデザインを制作するには「クライアントとのコラボレーティブな関わりが必要不可欠」というのはどんなプロジェクトでも大事なことですよね。お仕事でデザイン(グラフィックに関わらずとても広い領域の意味で)に関わることをされてる方であれば、値札が付いている商品を買うこととは違い、このコミュニケーションの部分が大きな仕事(課題)の一部であると幾度も痛感し大事にされていると思います。

何十人ものひとが何千もの創作結果を見ながら「はい、これがいいです!」と選ぶのは作り手と発注元とその本来の目的という三者間の関係性が欠落していて、なんともな〜とイガイガします。

AIGAさんのこのブログ面白いですね。

それでは良い金曜日を。

 




AIGAのポストAgainst Crowdsourcing Logo Design: an Open Letter From AIGA to the Tokyo Olympic CommitteeAIGA Eye on Design | AIGA Eye on Design

 

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