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「静かな音楽、小さな音」に耳を傾けるワークショップ/イベント「Quiet Music, Weak Sounds」京都で開催

Posted on 4月 12 水曜日, 2017 in: イベント情報, ピックアップ, ワークショップ|

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2015年のインターネットヤミ市 in NYで「TRANSIENTS」という作品を出展していた、サウンドアーティストでプログラマーのヨハン・ディードリッヒが京都でワークショップとパフォーマンスイベント「Quiet Music, Weak Sounds -静かな音楽、小さな音-」を行う。

本企画は、サウンドスケープの視点から音を見つめ直し、世界に隠された音を体験してみるワークショップ/イベント。講師は、サウンドアーティスト、プログラマーとしてNYを拠点に活動するヨハン・ディートリッヒと、アジアの音/音楽をフィールドワークし続ける柳沢英輔の二人。ヨハンの来京により、今回のコラボレーションが実現することになった。

彼らのアプローチにはある共通点があり、それは「静かな音楽、小さな音」に耳を傾けることだ。これは、大きい音・強い音を求め続けてきた長い音楽の歴史に逆行する試みかもしれない。小さく弱い音を拾い上げること、静かな音楽を奏でることは、私たちの世界の捉え方に少なからず変化を与えてくれるだろう。

ワークショップは、小さな音、弱い音を収集するための特別キット(マイクとアンプと出力イヤホンのセット)を制作し、京都の町に出て、ふだん意識して聞くことのない音を探し、録音したり、自然の風によって音を奏でる伝説の楽器「エオリアン・ハープ」を製作し、鴨川で一斉に演奏したりといった内容だ。

ワークショップは定員に達してしまったようだが、5月5日には約4週間のリサーチ成果のプレゼンテーションや、サウンドパフォーマンス、交流会も予定されているので、是非参加してみてほしい。

プロジェクトのgithubはこちら


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Information

Sound Art Work Shop
Quiet Music, Weak Sounds -静かな音楽、小さな音-

http://hanareproject.net/event/2017/04/quiet-music-weak-sounds—.php
https://www.facebook.com/events/1899396996962343/?notif_t=plan_user_associated&notif_id=1489130748584883

講師:ヨハン・ディードリッヒ x 柳沢 英輔

会場:Social Kitchen
京都市上京区相国寺門前町699

Workshop: 4/22(sat), 4/23(sun), 4/30(sun)
Reception Party: 5/5(fri)



Profile

ヨハン・ディードリッヒ Johann Diedrick
サウンドパフォーマー、プログラマー。サウンドスケープ・シンポジウム(イェール大学/ アメリカ)、the New Interfaces for Musical Expression(NIME)conference(韓国)、the Invisible Places(ポルトガル)、YCAM(山口県)など、世界各国のグループ展、カンファレンス、フェスティバル等に多数参加。現在は、メトロポリタン美術館のソフトウェア開発者。
http://www.johanndiedrick.com/

柳沢 英輔 Eisuke Yanagisawa
フィールドレコーディスト、音文化研究者。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。2015 年より同志社大学文化情報学部助教。主な研究対象は、ベトナム中部高原の少数民族のゴング文化。フィールド録音作品に、Ultrasonic Scapes(Gruenrekorder)、Music of the Bahnar People from the Central Highlands of Vietnam(Sublime Frequencies)など。
https://www.eisukeyanagisawa.com/


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