ジョナス・メカス《スリープレス・ナイツ・ストーリーズ 眠れぬ夜の物語》2011

エキソニモ《The Eye Walker(ジ・アイウォーカー)》2011(山口情報芸術センター [YCAM] 委嘱作品)[参考図版]写真提供=YCAM

ユェン・グァンミン《消えゆく風景 – 通過 II》2011 3チャンネル・ヴィデオ・インスタレーション(HD、カラー、サウンド)協力:ティナ・ケン・ギャラリー、台北・北京


第4回恵比寿映像祭が2月10日~ 2月26日の15日間、東京都写真美術館にて開催される。

第1回以来、「映像とは何か?」という問いに対し考えうる答えを、毎回ひとつのテーマとして提示し、企画の出発点としてきた恵比寿映像祭。
第4回の総合テーマは「映像のフィジカル」。映像を成り立たせている物質性(フィジカリティ)に焦点をあて、あえて映像の即物的な面を入り口に、具体的な作品を通じて、映像の豊かさと可能性にあらためて迫る。

映像の中で「何が」描き出されているかではなく、映像そのものが「いかに」作られているか、主題や文学的なメッセージ性を問う前に、まず映像を成り立たせている技術や技能、道具や動力、流通の仕組みといった映像をめぐる即物的な側面に注目する。

同時に、映像の中でしかありえない空間・時間の認識や、映像が身体へ及ぼす作用といった、いわば映像ならではの特質を生かした表現を深く味わう手がかりを提示する。

プログラムは展示、上映、ライヴ・イヴェント、シンポジウムなど盛りだくさんな内容となっている。

上映では、ジョナス・メカス最新作《スリープレス・ナイツ・ストーリーズ 眠れぬ夜の物語》のアジアプレミア上映が行われる他、一人のアーティストにフォーカスした特集や、テーマ的な特集、ゲスト・プログラマーが独自の視点で選ぶプログラムなど、恵比寿映像祭ならではのラインナップでお届けする。

また、オフサイト・プロジェクトでは、昨年YCAMで発表された、エキソニモによる作品《The EyeWalker》(詳しくはCBCNETレポートにて)の最新版が展開される。

2月18日に行われるライヴ・イヴェントでは、See this Sound (見る音)をキーワードに視覚と聴覚両方にフォーカスする多彩なアーティストを紹介する。
出演は、和田 永、DJピロピロa.k.a.大木裕之、シニギワ(松井茂、長嶌寛幸)、エキソニモ、Typingmonkeys(平川紀道、野口久美子) 、evala、ドラびでお [出演予定順]というユニークなラインナップとなっている。

詳しくは公式サイトでチェックしてみてほしい。

Information

第4回 恵比寿映像祭
映像のフィジカル

http://www.yebizo.com/

会期 : 2012年2月10日(金)~ 2月26日(日)[15日間]
*うち、2月13日、2月20日の月曜のみ休館

開催時間:10:00~20:00
*ただし最終日平成24(2012)年2月26日(日)のみ18:00まで

会場:東京都写真美術館全フロア及び恵比寿ガーデンプレイス センター広場、ザ・ガーデンルーム、恵比寿周辺文化施設及びギャラリーほか
料金:入場無料 *ただし定員制の上映プログラム、イヴェント等については有料です。スケジュールなどの詳細は順次公式ウェブサイト他で公表いたします。

主催:東京都/東京都写真美術館・東京文化発信プロジェクト室 (公益財団法人東京都歴史文化財団)/日本経済新聞社
共催:サッポロ不動産開発株式会社