現在開催中の「Computer Science Education Week」の一環としてcode.orgによって子供や学生にプログラミングを教えるためのプログラム『Hour of Code』がリリースされている。「Computer Science Education Week」はK-12(幼稚園から高校まで)にむけてコンピューター・サイエンスに興味を持ってもらうためのアニュアル・プログラム。
『Hour of Code』は子供や学生にプログラミングの一歩目を学んでもらうプロジェクト。
そして、このプロジェクトのキャンペーンが米国らしくなんとも豪華で、展開している映像やインタビュービデオシリーズを見ているだけでも面白いのでご紹介。
こちらはプロジェクト前にリリースされたティザー。
豪華なメンバーによるちょっとしたプログラミングの考え方を伝えるショートクリップがいろいろリリースされている。
マーク・ザッカーバーグが教えるrepeat loops。
ビル・ゲイツが教えるIf statements
オバマ大統領も登場。
NSAなど多くの情報関連のモメゴトが多いのもあってかネガティブな意見もチラホラ。
Nasまで登場。
と、かなり大々的にプログラミング教育へ向けてのキャンペーンを展開。
そして肝心のそのプログラムはcode.orgで公開されている。
たとえば最初のレッスンでは”Angry Birds”を例に、前方へ進め、右へ曲がれ、など簡単な命令を組み合わせてクリアしていくという、遊びながらプログラミング的な考えを学んでいく形式になっている。ほかにも多様なレッスンが用意されていおり、こうしたレッスンを多くの学校や機関で開催し「コードを勉強する1時間」を作ることを推進している。こちらはボランティアの翻訳によって多くの言語で提供されており、日本語もある。
http://learn.code.org/hoc/1

またこのプログラムの一環としてprocessing言語を使った「Hello Processing」というインタラクティブ・チュートリアルのウェブサイトもリリース。
教育目的に作られ、多くのビジュアルやメディア・アート表現にも利用されているprocessingの最初の一歩がわかりやすく説明されている。


インタラクティブ・チュートリアルとなっており、ビデオで解説がありながら、コード、実行結果もリアルタイムで見ることができる。
プログラミング教育を促進するキャンペーンとしては大きな規模となっており、昔から小学校の教室にコンピューターがあることも珍しくない米国のこうした取り組みから学ぶことも多いだろう。日本やコンピューターが日常的に無い国でもこうしたプログラムを通じて「コードを勉強する1時間」を以前より格段に導入しやすくなっており、将来的な産業や経済の活性化につなげるため世界中でこうした流れが増えていくだろう。
最後に『Hour of Code』を取り上げたCNETの特集がわかりやすく全体をまとめているので紹介しておきたい。
http://code.org/
https://www.facebook.com/Code.org