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AKQAによる世界中の学生を対象としたアイディアコンペ『Future Lions 2013』今年の受賞作品たち

June 21, 2013(Fri)|

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国際的なクリエイティブエージェンシーAKQA主催による世界中の学生を対象としたアイディアコンペ『Future Lions』。60回目を迎えたカンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルにて、その受賞者およびアイディア・コンセプトが発表された。(→こちらCBCNET内記事

『Future Lions』は8年連続で行っているもので、昨年度は、世界40カ国から1,100件を超える応募が集まり、新しい才能にとって世界規模で影響力のあるプラットホームとなっている。

今年のテーマは「Destiny Awaits (運命が待ち受ける) 」。このテーマのもと、学生達には「5年前には実現不可能であった形でブランド広告アイディアを展開させる」という課題が与えられている。

以下は今年の受賞プロジェクトたちのコンセプト・ビデオ。


by Konomi Tashiro: Tokyo Institute of Technology; Tatsuki Tatara,
Kenji Shimo and Taichi Nihei: Keio University; Tomoki Hayashida: Waseda University, Japan

Amazonを利用し、世界に780,000,000いると言われている読み書きが出来ない子供たちへ本を届けるというサービス「awaken by Amazon」。ユーザーはAmazonを通じて不要な本を送り、その変わりに電子書籍版を受け取り、本はインドなどの本が十分に無い国へ送られる。

Condé Nast – Editorialist from Alexander Norling on Vimeo.

by Alexander Norling and Sara Uhelski: Miami Ad School San Francisco, USA

キュレーションサービスはひとつの流れとなっているが、「Editorialist」はメジャーな雑誌から記事単位を抜粋し、自分の編集によって新たに雑誌を作るというもの。


by Jarrett Jamison and Verenice Lopez: The Creative Circus, USA

「IBM Project Accel」は交通渋滞の改善のため、飛行機の管制塔のような役割を果たすアプリ・コンセプト。


by Alejandro Ladeveze and Caroline Escobar: Miami Ad School Hamburg, Germany

小銭の管理はどの国でも現代人には面倒になりつつあるもの。「Keepit」はそれを解決するべく、小銭を電子マネー化するアプリ案。近距離無線通信可能なレジや販売機(※通称、NFC対応機器)などで商品を購入した場合、お釣りの小銭をアプリ経由で電子マネーとして受け取ることができる。受け取る方法は銀行口座、Paypalアカウント、チャリティーへ、など選ぶことができ、またその配分率を自動設定することも可能というもの。


by Thomas Bender and Thomas Corcoran: School of Communication Arts 2.0, UK

「The Pebble」は聴覚障害がある方へ火事や強盗などの災害/緊急時の注意喚起をする時計型のデバイス案。最近のアラームなどのデバイスはインターネットに接続することができるため、インターネット経由でこうした緊急時の情報をより多くのひとに送ることを可能にするというもの。

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今年の受賞者たち。カンヌで行われた受賞セレモニーにて。

以上が受賞作品たち、どれも紹介ビデオがシンプルにコンセプトを伝えてるのが印象的。
また最終ラウンドに達した応募作品数が最も多い学校に贈られる、フューチャー・ライオンズ・スクール・オブ・ザ・イヤーは3年連続でハンブルグにあるマイアミ・アド・スクール・ヨーロッパが受賞。


Future Lionsでの過去の受賞者たちは世界各国のクリエイティブ・エージェンシーなどで活躍しており、登竜門としても機能している。
ぜひ興味ある学生たちは来年のFuture Lionsに参加いただきたい。


Information

AKQA主催:学生向けコンペティション「Future Lions」
http://www.futurelions.com/
https://www.facebook.com/futurelions


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