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ロボットが生成した未来のアート・コンセプトをアーティストが作品化 – 展覧会『プレディクティブ・アートbot』2月11日よりGallery COEXIST-TOKYOにて開催

Posted on 2月 2 木曜日, 2017 in: ピックアップ, 展覧会|

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ロボットが生成した未来のアート・コンセプトを、3人のアーティストが実際に作品化するプロジェクト『プレディクティブ・アートbot』の展覧会が2月11日より、江東区木場のGallery COEXIST-TOKYOにて開催される。

本展は、コンテンポラリー・アートとメディア・アートにおける、日本とフランスでの新たな創造性の広がりを紹介するフェスティバル第6回「デジタル・ショック」の企画の一つ。

「プレディクティブ・アートbot」は、パリを拠点に活動をしているグループDISNOVATION.ORGによるプロジェクトで、アーティスティックなアイデアの開発プロセスのアーキタイプとして、あるいはまた、ラディカルでエキゾティックな、人間にインスピレーションを与える可能性のあるものとして発明された。

プレディクティブ・アートbotは、ポリティカル・アートやデジタル・アート、アクティビスム等の専門誌の記事の中からキーワードを取り出しコンセプトを生成する。そのアルゴリズムは、奇妙でノンヒューマンなイマジネーションを発展させ、見たことも聞いたこともないような、いまはまだ実現不能なアート・コンセプトを生み出す。こうして人間の想像力を拡大し、前衛的な芸術活動の促進を試みている。

参加アーティストは、コンピューターやインターネットといったメディアテクノロジーをベースに、インスタレーション、映像作品、ダジャレ、エッセイなどを制作する渡邉朋也、暗号通貨を可視化する《New Order/Siren Call?》と人工知能で国家をつくる《空の国家 -State of Empty》を、現在、NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]で展示中のGoh Uozumi、ダンサーでありまた、でんぱ組.incなどの振り付けも手がけるYumiko a.k.a MTP

2月10日には関連イベントとして、トークイベント「人工知能の時代のクリエーションについて」がアンスティチュ・フランセ東京にて行われる。
出演者はニコラ・メグレとマリア・ロスコフスカ(Disnovation.org)、久保田晃弘(多摩美術大学教授)と渡邉朋也。
人工知能の発展と、このテクノロジーが、どのように創造性やアートに影響を与えるのかについて議論する。



Information

展覧会『プレディクティブ・アートbot』
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/predictive-art-bot/

会期:2月11日(土)〜26日(日) ※最終日は17時まで
会場:Gallery COEXIST-TOKYO

コンセプト:DISNOVATION.ORG
参加アーティスト:渡邉朋也、Goh Uozumi、Yumiko a.k.a MTP


関連イベント
トークイベント「人工知能の時代のクリエーションについて」

http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/rencontre-predictive-art-bot/
日時:2017年2月10日(金)18時~19時30分
会場:アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
入場無料/同時通訳付
(開場:15分前)
登壇者:ニコラ・メグレ、マリア・ロスコフスカ(以上Disnovation.org)、渡邉朋也
司会・進行:久保田晃弘

Information

DISNOVATION.ORG
DISNOVATION.ORG はパリを拠点に活動をしているグループ。コンテンポラリー・アートやハッキング、リサーチの交差する分野で、干渉、討論、推論がより活発に行われる状況を作り、イノベーションのイデオロギーの転用によって、オルターナティブな言説が生まれることを目指す。近著に、文化コンテンツの海賊行為についてのアンソロジー『The Pirate Book』がある。これまでに、パレ・ド・トーキョー、ジュ・ド・ポーム、ポンピドゥー・センター、ミュージアム・オブ・アーツ・アンド・デザイン(ニューヨーク)、中国デジタルアート美術館、トランスメディアーレ・フェスティバル(ベルリン)、FILEフェスティバル(サンパウロ)、カオスコミュニケーション会議に参加・出展している。

受賞歴:
2016年 アルテ・ラグーナ―デジタル・アート部門 最優秀賞(ヴェネチア)
2015年 Artistic Technology Research賞(ウィーン)

渡邉朋也
1984年生まれ。コンピューターやインターネットといったメディアテクノロジーをベースに、インスタレーション、映像作品、ダジャレ、エッセイなどを制作する。個展に「信頼と実績」(2017年/京都)、「科学と学習」(2016年/東京)、主なグループ展に、「見えないものとの対話」(2015年/福岡)、「マテリアライジングⅢ」(2015年/京都)、「Affekte」(2014年/ドイツ・エアランゲン)、「光るグラフィック展」(2014年/東京)などがある。
www.watanabetomoya.com

Goh Uozumi
暗号通貨を可視化する《New Order/Siren Call?》と人工知能で国家をつくる《空の国家 -State of Empty》を、NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]で2016年に発表。両作の原型となる、未来の人工システムの記憶を描くデータ叙事詩《Trustless Trust / Mk.God》で、2015年度のDIGITAL CHOC国際賞を受賞しフランスで制作発表を行う。2012年に生命論的リアリティを拡張する自律分散システム《OBSERVER N》を大規模な個展形式として山口情報芸術センター [YCAM]で発表し、2009年度の文化庁メディア芸術祭にVOIDと知覚を横断する離散造形《F – void sample》で受賞。
http://gohuozumi.com


Yumiko a.k.a MTP
3歳からバレエを始め、19歳で舞踊留学のため渡仏。’08年頃、時代の変化に呼応し制作した初音ミクやニコニコ動画を援用した作品が話題となる。その後、実空間の演者や振付師としてのみならず、CGの為の演者やCGソフトのモーショナーとしても活動。レディ・ガガ、冨田勲、ゆず、上坂すみれなど影響力のあるアーティストの制作を次々行なう。メンバーの個性を汲み展開したでんぱ組.incの振り付けはJアイドル文化に多大な影響な与えた。
共同制作者:Laurent Rodriguez


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