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美術家・毛利悠子の空間把握を実測し、数値化する試み「感覚の観測《I/O ─ ある作曲家の部屋》の場合」が10月15日より、アサヒ・アートスクエアにて開催される。

毛利悠子は、日用品と機械とを再構成した立体物を環境に寄り添わせ、磁力や重力、光など、目に見えない力を感じ取るインスタレーション作品を制作するアーティスト。

毛利のインスタレーション作品には、〈展示環境に寄り添いながら設置する〉という特徴がある。
作家自身はそれを「生態系」という言葉で説明する。実際、機械じかけのオブジェたちは、それぞれの展示条件を受け入れることで独自の生態系を育み、それぞれの展覧会場でまったく違った相貌を見せてきた。

本企画は、なぜ、ある作品(モノ)は、あそこではなくここに置かれるべきなのか、美術家が展示空間をどのように捉え、作品化しているかを、具体的に測定・記録する公開プロジェクトだ。

「ヨコハマトリエンナーレ2014」にて展示された毛利の作品《I/O ─ ある作曲家の部屋》を例に、作品を再展示するために必要なインストラクションの制作プロセスと、作品の設置、空間の測定をすべて一般公開する。

また、プロジェクト期間中に展示壁の構成や照明など空間の諸条件を変更することで、展示環境の変化にともない作家がいかにインスタレーションを変化させていくか、そのプロセスをも測定していく。

会期中には関連イベントも予定されている。
10月24日は、千葉正也(美術家)× 藪前知子(東京都現代美術館)× 毛利悠子、10月25日には金氏徹平(美術家)× 木村絵理子(横浜美術館主任学芸員)× 毛利悠子によるトークイベントが行われる。

詳細はこちらより。

Information

毛利悠子 感覚の観測
《I/O ─ ある作曲家の部屋》の場合

http://waitingroom.jp/japanese/projects/2015/DIP/dip.html

会期:2015年10月15日(木)─10月25日(日)
会場:アサヒ・アートスクエア(東京都墨田区吾妻橋1-23-1 スーパードライホール 4階)
開館時間:14:00-20:00(土曜は12:00-20:00/日曜は12:00-18:00/最終入場は閉館の30分前まで)

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休館日:火曜日
入場無料
お問い合わせ:03-3476-1010 / info@waitingroom.jp (waitingroom)
090-9118-5171 (アサヒ・アートスクエア)

主催:ドキュメンタリー・イン・プログレス実行委員会
協賛:アサヒビール株式会社
会場協力:アサヒ・アートスクエア
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、公益財団法人 現代芸術振興財団

[トーク1] 10月24日(土)18:00~
千葉正也(美術家)×藪前知子(東京都現代美術館)×毛利悠子 司会=芦川朋子(waitingroom)

[トーク2] 10月25日(日)16:00~
金氏徹平(美術家)×木村絵理子(横浜美術館主任学芸員)×毛利悠子 司会=芦川朋子(waitingroom)

全日入場無料/10月24日、25日のトークイベントのみ1ドリンク制

Profile

毛利悠子(もうり・ゆうこ)
1980年神奈川県生まれ。東京都在住。
日用品と機械とを再構成した立体物を環境に寄り添わせ、磁力や重力、光など、目に見えない力を感じ取るインスタレーション作品を制作する。近年の主な展覧会に「ヨコハマトリエンナーレ2014」(横浜美術館、2014年)、「札幌国際芸術祭2014」(清華亭/チ・カ・ホ、2014年)、「Unseen Existence」(Hong Kong Arts Centre、香港、2014年)など国内外多数。2014年度アジアン・カルチュラル・カウンシルのグランティとしてニューヨークに滞在。
http://mohrizm.net