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photo : Kenshu Shintsubo


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photo : Kenshu Shintsubo


ソニーイメージングギャラリー 銀座にて、現在、新津保 建秀作品展「アーカイブ / 余白 / 建築」が11月20日まで開催中。

新津保建秀は2000年代前半より、写真というメディアを中心とした表現を通じて、私たちをとりまく新たな自然とも言うべき情報環境と、風景の関係について考察してきた。「アーカイブ / 余白 / 建築」と題する本展は、近年、建築家や美術家などからの要請に応じて撮影した写真群のアーカイブのとりわけ彼の創作活動において主要な位置を占めてきた建築とその周縁の画像から構成するものだ。

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photo : Asako Shimizu


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photo : Asako Shimizu


また、11月21日からは同会場にて、清水朝子作品展「ちょっとかがんで」が開催される。
清水自身がつけたこの作品展タイトルには「少しかがんでみたら、思いがけず見えてきた世界があった。」という思いが込められている。
清水は、身近にある小さな世界をぎりぎりまで近づいて撮影し、やわらかなボケの中に、小さくて可愛らしい昆虫が写っている写真などを発表している。このような作品を通して、自分が見ている視点を疑ってみると、普段は気づいていない世界が見えてくる、という事や、大事なことは白か黒か、という極端なところではなくグレーゾーンにあるのではという思いを表現している。

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会場となる「ソニーイメージングギャラリー 銀座」は、銀座数寄屋橋交差点に立地するソニービルの6Fに2014年7月にオープンした。
このギャラリーでは、写真プリントと4K対応液晶テレビ<ブラビア>を組み合わせた多彩な作品を紹介している。
今後の展開も要チェックだ。

Information

新津保建秀 作品展
アーカイブ / 余白 / 建築

http://www.sony.co.jp/united/imaging/gallery/detail/141031/

10/31(金)-11/20(木)
11:00-19:00

清水朝子 作品展
ちょっとかがんで

http://www.sony.co.jp/united/imaging/gallery/detail/141121/

11/21(金)-12/11(木)
11:00-19:00

会場:ソニーイメージングギャラリー 銀座
〒104-0061 東京都中央区銀座5-3-1 ソニービル6階
TEL : 03-3571-7606
開館時間 : 11時~19時
定休日 : なし (1/1および年2回法定点検を除く)
6階へはエレベーターもご利用いただけます

Profile

新津保 建秀
1968年 東京生まれ。映像・写真・フィールドレコーディングによる制作を行う。
自身の作品制作とともに、さまざまなプロジェクトにおける、企業、建築、電子音楽、非線形科学、情報デザインとの共同作業を多く手掛ける。近年の活動として、東浩紀が編集長をつとめる『思想地図β』誌での福島およびチェルノブイリにおける一連のドキュメント、代官山ヒルサイドテラスと周辺地区を継続的に撮影しているプロジェクト《Hillside Scenery》、2014年春にリリースされた池上高志、永井一史、岡瑞起、evalaらと共同制作した、電子書籍『MTMDF』(HAKUHODO DESIGN)などがある。2015年には、近年取組んできた都市空間を捉えた連作の写真集の刊行が予定されている。
http://www.kenshu-shintsubo.com/

清水朝子
1969年 東京生まれ。1993年 日本大学芸術学部写真学科卒業。出版社マガジンハウス勤務(1993年-2007年)を経て独立。2006年キヤノン写真新世紀2006で優秀賞受賞。