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第6回恵比寿映像祭が2月7日より、東京都写真美術館及び周辺施設にて開催される。

今回の総合テーマ「トゥルー・カラーズ」は、映像というメディアが映し出す現代社会の多様性を示している。世界がグローバリゼーションの一途をたどるなかで失われたものの重要性や、新たに生み出されたネットワークやコミュニティ、さらにそれらが示唆する未来の可能性について、展示、上映、ライブ・イヴェント、シンポジウムなどを通して考えていく。

注目の作品としては、まず、今回が日本初公開となるデイヴィッド・ホックニーの映像作品「ジャグラーズ、2012年6月24日」。ジャグラー達のパフォーマンスの様子が映し出された18台のマルチ・スクリーン。グリッドが複合的に合わさった画面の構成は、これまでのフォト・コラージュを発展させた新たな映像表現の実践であり、デイヴィッド・ホックニーによるヴィデオ・インスタレーションへの初の試みだ。

また、日本を代表するメディア・アーティスト・藤幡正樹の初期アニメーション作品 「BREAK-FAST」1973、「眼のうつわ」1979、などの上映や、中国気鋭の監督ワン・ビンによる中国雲南省の隔離された精神病院に収容された患者たちの生活を記録した227分のドキュメンタリー「収容病棟」のジャパンプレミア、イメージとサウンドとの関係性を探り、展示空間において再構築するインスタレーションで国際的に高く評価されているアンリ・サラの初期作品展示と上映など、注目のプログラムが目白押しだ。

2月15日には、ライヴ・イヴェントとして、ヒューマンビートボクサー・AFRAの音頭を下敷きに、参加者の踊る像が映し出される巨大影絵劇場空間がザ・ ガーデンルームに出現。さらに歴史的・地理的見地からこれまでの日本の踊りをおさらいするトークプログラムも予定されている。

また、2月22日には、上映プログラム「電子書籍化の波紋《グーグルと知的財産》」と関連したシンポジウムを日仏文化協力90周年を記念して日仏共同開催される。

その他にも様々なプログラムが予定されているので、詳細は公式ページをチェックしてみてほしい。

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アンリ・サラ 《ギヴ・ミー・ザ・カラーズ》 2003
Courtesy Marian Goodman Gallery, New York; Galerie Chantal Crousel,
Paris; Hauser
& Wirth Zürich London; Johnen/Schöttle, Berline, Cologne, Munich


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デイヴィッド・ホックニー《ジャグラーズ、2012年6月24日》2012
©David Hockney Courtesy of Hockney Pictures and Pace Gallery


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ラヴ・ディアス 《北( ノルテ)―歴史の終わり》 2013
©Wacky O Productions


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真利子哲也《あすなろ参上!》2013/82分
©マッドマガジンレコード 徳間ジャパンコミュニケーションズ




Information

第6回恵比寿映像祭 トゥルー・カラーズ
http://www.yebizo.com/

会期:平成26年2月7日(金)~2月23日(日)[ 2月10日(月)、17日(月)を除く15日間 ]
開館時間:10:00~20:00 ただし平成26年2月23日(最終日)のみ18:00まで
料金:入場無料
※定員制の上映プログラム、イヴェント等については有料

会場:東京都写真美術館 全フロア/恵比寿ガーデンプレイスセンター広場ほか
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL:03-3280-0099
e-mail:yebizo_info@syabi.com
JR恵比寿駅東口より徒歩約7分・東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩約10分(動く通路利用)

主催:東京都/東京都写真美術館・東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化 財団)/日本経済新聞社
共催:サッポロ不動産開発株式会社
後援:J-WAVE 81.3FM/オーストラリア大使館/駐日韓国大使館 韓国文化院
協賛:ケベック州政府在日事務所/台北駐日経済文化代表処 台北文化センター/サッポロビール株式会社/東京都写真美術館支援会員
協力:イスラエル大使館/NECディスプレイソリューションズ株式会社/東芝ライテック株式会社/東芝エルティーエンジニアリング株式会社/マックレイ株式会社/KyotoDU/ぴあ株式会社/ 株式会社北山創造研究所/株式会社トリプルセブン・インタラクティブ/ 株式会社ロボット