6/28~6/30の3日間、横浜港大さん橋国際客船ターミナルにて、音・光・映像・行為によって構成されるアートプロジェクト「形と暴力が私をパレードする」が開催される。
美術家・科学者・音楽家・映像作家・映画監督・照明家・俳優・大学生など、多種多様な「人間たち」と10数台のセンサーがその命を動かす「姿のない人工生命・音の海」が横浜の海上、大さん橋に集結し、「世界の形が作られるプロセス」に音・光・映像・行為によって挑む本プロジェクト。
わたしたちの意識的・無意識的な選択からこぼれ落ちて、世界から消えていく出来事をリアルタイムに確かめることは、通常はとても困難だ。けれど、「姿のない人工生命・音の海」というイキモノは、語られ得ずに消えていく存在を現場で明らかにし、なおかつインタラクションを楽しむように空間の音や光をみずから進化させていく。
このアートプロジェクトは、語られ得ることと語られ得ないこと、この両方が互いに近寄ったり離れたりして関係を作りながら、歴史や私的な心の動きを牽引して物語を形づくるプロセスを、人工生命と人間たちの相互作用によって立ち上げようとするライブイベント。
主な参加アーティストは、大谷能生(音楽家 / 批評家)、山崎阿弥(声のアーティスト)、大久保愉伊(映画監督)、毛利悠子(美術家)、高橋啓祐(映像作家 / Nibroll)、大海悠太(科学者)、河村美雪(現代美術作家)等。
「なぜ、私たちは約束しあったわけでもないのに、このような世界を、いつのまにか、共に、つくりあげているの?」というコンセプトのもと、演劇的でありながら演劇ではなく、音楽ライブのようでありながらコンサートでもなく、毎日、違う結果が生まれては消える3日間。
果たして、どのようなイベントとなるのか、ご注目頂きたい。
形と暴力が私をパレードする from Leiruharant on Vimeo.
Information
形と暴力が私をパレードするhttp://otonoumi.net/
https://www.facebook.com/otonoumi
会 期:6/28, 29, 30 /2013
時 間:6/28 (Fri) 19:00, 29(Sat) (15:00)/ 19:00, 30(sun) 18:00
チケット :¥2,500
(時間は、日光の調整で若干変更の可能性があります。特に6/29(Sat) 15:00は遅くなる可能性あります)
会 場:横浜港大さん橋国際客船ターミナル CIQプラザ
予 約:公式ページより
★CAMPFIREに参加しています。こちらのリターンとしてご予約いただくと、その他にもギフトがあります!6/21まで。
http://camp-fire.jp/projects/view/657
◆ アーティスト
テキスト:河村美雪 音楽:大谷能生
人工生命:音の海
花:江原理恵
行為:大久保愉伊
CG:高橋啓祐(Nibroll)
照明:中山奈美
言葉:長屋和彰
造形物:毛利悠子
声:山崎阿弥
波:東京造形大学学生
音の海 プログラミング:大海悠太、丸山典宏、小楠竜也
コンセプト & ディレクション:河村美雪
音響協力:近藤祥昭
大道具:鈴木康郎
制作アドヴァイザー:植松侑子
共催:音の海プロジェクトチーム、横浜港大さん橋国際客船ターミナル
協賛:株式会社 Phybbit、株式会社 サルガッソー
協力:CSLAB(東京造形大学)、東京工芸大学・大海研究室、東京大学・池上研究室、早稲田大学・菊池研究室(実験段階 音声協力)、原游(実験段階 原画協力)、石山星亜良(sound distance text 2011 原案協力
フライヤー / コラージュ:河村美雪 、デザイン:小熊千佳子
Profile
大谷能生(おおたに・よしお)音楽家・批評家 / 本企画 : 音楽著書に『大谷能生のフランス革命』、『東京大学のアルバート・アイラー ―東大ジャズ講義録』シリーズ(菊地成孔との共著)、『貧しい音楽』、『持ってゆくうた 置いてゆくうた』など。映画『乱暴と待機』では音楽を手がけており、「相対性理論と大谷能生」名義で主題歌も担当した。
http://www.ootany.com
山崎阿弥(やまさき・あみ)声のアーティスト / 本企画 : 声
声で空間の陰影を感得しインスタレーションやパフォーマンスによってその濃淡を引き出したり/失わせたりすることを試みる。ソロ活動以外に、生西康典演出 『燃える人影』や日英合作舞台『stepping stones』への出演、灰 野敬二とのデュオ、伊勢神宮での歌唱、沢口真生とのサラウンド制作、オリジナル・ユニット「編み物オーケストラ」など分野を亘り共創する。映像・造 形作家としても活動し、2011年~NYへ活動の場を拡げ個展とパフォーマンスを開催。2013年はインドネシア、オーストラリアで作品発表予定。
http://amingerz.wix.com/ami-yamasaki
大久保愉伊(おおくぼ・ゆい)映画監督 / 本企画 : 世界を再構築する
『海に来れ。』(07)『槌音』(11)は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2011正式上映作品/ヒロシマ平和映画祭2011正式上映作品/2011年度日本映画復興会議・奨励賞受賞/キューバ新人監督映画祭上映作品
毛利悠子(もうり・ゆうこ)美術家 / 本企画 : 造形物
日用品やジャンクと機械部品を再構成した立体物を展示環境に寄り添わせることで、磁力や重力、光、温度など、目に見えない力をセンシングするインスタレー ション作品を制作している。主な個展に2012年「サーカス」(東京都現代美術館ブルームバーグ・パヴィリオン)、2013年「おろち」 (watingroom)、主なグループ展に2012年「アートと音楽ー新たな共感覚をもとめて」(東京都現代美術館)、「アノニマスライフー名を明かさ ない生命」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])など。
http://www.mohrizm.net/
大海悠太(おおがい・ゆうた)科学者
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了。博士(学術)。現在は東京工芸大学工学部電子機械学科助教。身体を持った人工生命を構築することを目指し、生命の自発性の構成法を探っている。近年は、対話型進化計算によってシステムの持つ非線形ダイナミクスを進化させる研究や、iOSアプリを用いた言語の意味の研究など、様々な分野を横断する研究を行っている。
「音の海」のコンセプトをたて、プログラミングをこなす。
河村美雪(かわむら・みゆき)アーティスト / 本企画 : テキスト、総合ディレクション
2000年以降、映像、ハプニング、インスタレーション、パフォーマンス、コラージュ作品を発表。2006年にアートパフォーマンスカンパニー「Co. うつくしい雪」を設立し、舞台芸術にも進出。2010年以降は、自律的なシステム(人工生命や進化をテーマとして映像や音が自動生成するシステム)とライブ・パフォーマーが共在する時空間をつくることで、記憶を持った私と世界、それぞれの心の「相互作用」を経験するパフォーマンスを手がけている。